I 化学で用いられる方法や考え方を修得する。所定の教科書を用いる。
II 量子化学の基礎,物質の構造,状態,変化について講義する。
量子化学の基本について学び、原子・分子および化学結合についての理解を深める。また、化学反応の反応速度に関する基礎を学ぶ。これらを通して化学で用いられる方法や考え方を習得する。具体的には下記の内容を中心に講義する。
1.原子に関する復習:
アボガドロ数、水素原子の発光スペクトル
2.原子の大きさの世界について考える:
Rutherfordの実験、光電効果、Bohrの原子モデル、物質波
3.電子の運動を数式で表す:
Schrodingerの波動方程式
4.小さい箱の中の電子:
波動関数、不確定性原理、電子雲
5.水素原子内での電子の運動:
1s軌道、量子数、電子分布
6.多電子原子内での電子の運動:
2p軌道、(n+l)則
7.周期表と電子配置の関係:
パウリの原理、フントの規則、電子配置、周期律
8.なぜ2個の原子は分子になるかⅠ:
原子価結合法、水素分子、異核2原子分子
9.化学結合の担い手:
昇位、混成軌道と分子の形
10.なぜ2個の原子は分子になるかⅡ:
分子軌道法、σ軌道、π軌道、COの分子軌道
11.化学反応が起こるためには:
衝突論、活性化エネルギー
12.反応速度を式で表す:
1次反応、半減期、2次反応
13.反応機構と反応速度式の関係:
平衡定数と速度定数、律速段階
14.温度が10℃上がると反応速度は何倍になるか:
Arrheniusの式、触媒
理工系基礎化学(講談社サイエンティフィク)
特になし
期末試験
少し数式が多い化学ですが、化学の基本が詰まっています。