大学初年度前学期で習う力学は理工系科目の中でも最も基礎的な科目です。基本的には高校で習った
力学の延長線上にありますが、使用する数学の制限を受けず、高校では扱えなかったトピックを自由
に学習できますので、身の回りの中に隠れている物理現象を直接取り扱うことができるようになります。
質点の運動をより体系化したもので定義したのち、中心力を基本とした惑星の運動、角運動量を持った
物体の運動、そして質点の固まりの系である剛体を扱います。最後に足下の座標系が動いたなかでの力学
法則(相対運動)についても習います。
力学で扱う対象がどのような運動をするのかは、我々の感覚だけに頼ってもある程度予測することが
できる(例:ボールがどのように地面で跳ねるかなど)。その予測は経験に基づくものだが、それを
数式を用いて明らかにしていく。講義を通じて、その運動の本質はどこにあったのかなどをしっかり
と議論できるようにする。
01) ガイダンス、力学とは
02) 運動の法則
03) 運動とエネルギー(1次元)
04) 運動とエネルギー(2次元)
05) 惑星の運動1
06) 惑星の運動2
07) 中心力
08) 角運動量
09) 中間試験
10) 質点系の力学
11) 剛体の運動1
12) 剛体の運動2
13) 相対運動1
14) 相対運動2
15) 予備
XX) 期末試験
力学 戸田盛和 著 (岩波書店)物理入門コース
この講義に対応した、物理学演習を受講することを強く勧める
出席点 + 2回の定期テストによる総合評価
プリントを配布して、スライドによる説明をします
プリントに書き込みをするので、筆記用具は必要です