音による創造性−ピアノからの挑戦   Enrichment of Creativity Through Listening and Playing Piano

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担当教員
末永 匡  肥田野 登 
使用教室
集中講義等   
単位数
講義:1  演習:0  実験:0
講義コード
0852
シラバス更新日
2013年9月27日
講義資料更新日
2013年9月20日
学期
後期  /  推奨学期:4,6,8

講義概要

 
【講義概要】
私たちは普段あまりにも多くの音楽を耳にしている。音楽芸術から感じ得る心の震えは一体我々から何を引き出しているのだろう?どんな分野においても大切な事の一つとして外せない人間の想像力。感性に直接訴えかけるそのプロセスは、あまりに多くの気づきや発見、感動を内に起こす。この講義は「芸術と触れ合う事により己を見つめる事」をテーマにしている。自分自身と言う深い森の中に伸びる道をゆっくりと探っていきたい。

講義の目的

【講義の目的】
音楽芸術と向き合うと、自分の体、精神、この世にある全てのものが”有機的に”関係し合っている事に気づかされる。それは結果"自分自身を見つめる"事でもある。そこで感じ得た大切な要素がどのように普段の自分の生活、人生と関わり合うかは自分次第である。ここでは楽器演奏のスキルを求めているのではなく、個人の「感性」を強く求められる。これまでの人生、音楽と深く関わってきたかどうかは全く問わず、その扉は開かれている。素晴らしい芸術作品と対峙した時、我々は音楽に感謝し、人々に感謝し、生を与えられた事に感謝する。いい音楽を聴くと生きてて良かったと思う、音楽を演奏すると命の宿りを感じ、全てが始まる。私は、その気づきに出会えることが明日への生きる力、そして勇気になりうる事を確信している。

講義計画

【講義計画】
第1回 音楽体験「心を裸にする」
 使用音源 J.Brahms : Symphony No.2-4thmov.
   : Piano Concerto No.2-2ndmov.
L.v.Beethoven : Piano Concerto No.5-2ndmov.

第2回 楽譜を読むという事「そこで何が行われているか?」
 使用楽譜 J.Brahms : Klavierstücke op.118-nr.2 他

第3回 楽器を奏でる①~楽器で語る~「音を聴いて自身に何を問うか?」
 使用楽曲 G.Kurtag : Jatekok 他

第4回 楽器を奏でる②~表現の可能性~「即興をしてみよう」
 使用楽曲 G.Kurtag : Jatekok 他

第5回 音楽と個人と社会「knowledge is the beginning」
 ドミュメンタリーDVD鑑賞「THE RAMALLAH CONCERT」
West-Eastern Divan Orchestra
Daniel Barenboim

第6回  プレゼン①(グループワーキング)「一つの作品を通して、自身の言葉で作品を紹介し、心から何が引き出されたかをオリジナルなプレゼンで表現してみよう!」

第7回 プレゼン②(グループワーキング)「第6回に同じ」


文明センター1F すべて午後6時15分から7時45分まで

第1回10月 9日
第2回 10月23日
第3回11月 6日
第4回11月27日
第5回12月11日
第6回12月18日
第7回 1月 8日

教科書・参考書等

【教科書・参考書等】
特に指定なし。必要に応じて講義中に紹介する。様々な音楽を視聴する。

関連科目・履修の条件等

【関連科目・履修の条件等】
学部2年以上、修士博士学生も単位になる。全学生受講可能。楽譜などを多用するので、楽譜が読める事、記譜できる事が望ましい。また、楽器を使用するので、演奏できる事が望ましいが、その限りではない。皆で創っていく時間であるため、可能な限り全ての回数出席する事。

成績評価

【成績評価】
「出席回数」「自主的な発言」「ディスカッションへの積極的な参加」「想像する姿勢」から評価する。

担当教員の一言

【担当教員の一言】
この時間はディスカッションを中心とした対話式講義です。構える必要はありません。肩の力を抜きリラックスした自然な気持ちで参加してください。創造的で遊び心に溢れ、真剣かつウィットに富んだコミュニケーションを求めています。

その他

人数制限することがあります、かならず文明科目ガイダンスに出席ください、不可能な場合は文明センターに来て登録等してください。

末永匡さんは日本を代表する若手ピアニストでフライブルグ音楽大学卒業。

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