言語文化特論   Theory of Art Language Culture (Advanced)

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担当教員
田中 理恵子 
使用教室
水3-4(H137)  
単位数
講義:1  演習:0  実験:0
講義コード
0808
シラバス更新日
2013年3月22日
講義資料更新日
2013年3月21日
学期
前期  /  推奨学期:3,5,7

講義概要

本講義では、主として①詩歌など小説以外の文芸表現と、②文芸作品以外の同時代的な美的言語表現の双方を検討する。具体的には、①は小説以上に言語の美的表現技法が問われる口語自由詩や現代詩、口語自由短歌や近代俳諧など。②はコピーライティングなど消費文化領域の言語表現や、女言葉や若者言葉といったサブカルチャーに属す言葉をとりあげていく。全体を通して、コミュニケーション形態の変容や異文化受容などを横断的に検討し、現代日本語の「リアリティ」とそれらが内包する美的様態を追求する。

講義の目的

私たちの志向性や価値規範は言語表現によって形作られているが、通常それはあまり意識されることはない。本講義は、日本語の美的表現の先端部にあたる事例について多角的に検討することにより、普段何気なく使用している日本語表現をより深く検討する知識と視座を養うことが眼目である。

講義計画

1.4月10日 ガイダンス(芸術言語特論と共通)
2.6月12日 口語自由詩から現代詩へ
3.6月19日 現代詩の「現在性」を問う
4.6月26日  口語自由短歌からサラリーマン川柳まで―「大衆」と定型詩
5.7月3日  コピーライティングと日本語表現―消費文化と美的言語―
6.7月10日「女言葉」の現在―日本語とジェンダー―
7.7月17日 変容する現代日本語の諸相―若者言葉・ケータイ語・クレオール化―
8.7月24日 試験

教科書・参考書等

講義の中で、適宜紹介する。

関連科目・履修の条件等

第1回目のガイダンスは芸術言語特論となる。講義の進め方などに関し重要な説明を行うため、1、2どちらを受講するつもりであっても必ず出席すること。

成績評価

本講座終了時にレポートを貸す。また、講義内で不定期にリアクションペーパーの提出を求め、平常点の「受講態度」の参考とする。評価内訳は、筆記テスト70%、「平常点」30%(小レポート20%、受講態度10%)。

担当教員の一言

ディスカッションへの参加など、授業への積極的参加を歓迎する。

その他

連絡先:世界文明センター(内線3892)

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