芸術言語特論   Theory of Art Language (Advanced)

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担当教員
田中 理恵子 
使用教室
水3-4(H137)  
単位数
講義:1  演習:0  実験:0
講義コード
0807
シラバス更新日
2013年3月22日
講義資料更新日
2013年3月21日
学期
前期  /  推奨学期:3,5,7

講義概要

言語感覚や表現形態は、当該社会・文化を根底から規定する。とりわけ現代日本語の芸術言語表現は、近代化以降社会の様態と密接にかかわり、個人の主観や情緒的表現にも多大な影響を与えてきた。これらを踏まえ、本講義では現代日本語の美学的表現の変遷について論じていく。具体的には、「国語」と「国民」の誕生が日本語の芸術表現に与えた影響から今日の多元化する小説表現までをとりあげ、日本語の芸術的表現とは何かを検討したい。

講義の目的

言語には、コミュニケーションツールとしての役割の他、美的な価値を増加させる役割がある。とりわけ小説作品は、日本人の感性や文化規範の様態を知る好材料である。受講生諸君には、本講義でとりあげる作品の検討を通じて、日本の文芸作品についての基礎的教養を高めるとともに、日本語表現の可能性を広げる豊かな感性を育んでいただきたい。

講義計画

1. 4月10日 ガイダンス(言語文化特論と共通)
2. 4月17日「小説」の誕生と変遷:明治期以降の「私」を読む
3.4月24日「現代小説」の潮流
4. 5月1日 戦後日本社会と小説の変遷
5. 5月8日 「消費」される物語
6. 5月22日 越境する「純文学」
7. 5月29日 エンターテイメント小説の現在
8.6月5日 試験

教科書・参考書等

講義の中で、適宜紹介する。

関連科目・履修の条件等

第1回目のガイダンスは芸術言語論特論・言語文化特論共通となる。講義の進め方などに関し重要な説明を行うため、1、2どちらを受講するつもりであっても必ず出席すること。

成績評価

本講座終了時にレポートを貸す。また、講義内で不定期にリアクションペーパーの提出を求め、平常点の「受講態度」の参考とする。評価内訳は、筆記テスト70%、「平常点」30%(小レポート20%、受講態度10%)。

担当教員の一言

ディスカッションへの参加など、授業への積極的参加を歓迎する。

その他

連絡先:世界文明センター(内線3892)

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