環境安全論 VII   Environment and Risk Management

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担当教員
広瀬 茂久  工藤 史貴  立花 和則  森 俊明  松本 義久  廣田 順二  吉田 英生  小倉 俊一郎  錦澤 滋雄  小林 雄一 
使用教室
木7-8(J221(す))  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0606
シラバス更新日
2013年3月21日
講義資料更新日
2013年3月21日
学期
前期  /  推奨学期:1

講義概要

これからの科学技術者は,技術と生活環境の安全性の問題について,常に配慮していかなければならない。科学と技術の視点から地球環境問題を理解し,環境と安全性に関する基礎的な知識を教授するとともに,科学技術者としての必要な客観的事実の把握方法と,論理的思考の能力の向上,そして,その根幹となる技術者としての倫理観が備わるよう養成をはかる。

講義の目的

科学技術の発達は人類に多大な利益を与え、資源とエネルギーの大量消費を可能とし、生活の便利さや物の豊かさをもたらした。一方で有害化学物質の発生や廃棄物処理問題、自然破壊などの不利益も生じており、地球温暖化やオゾン層破壊、海洋・土壌の農薬汚染など、地球規模での環境問題を発生させた。これからの科学技術者は、技術と生活環境の安全性の問題について、常に配慮していかなければならない。この講義は、科学と技術の視点から地球環境問題を理解し、環境と安全性に関する基礎的な知識を習得するとともに、科学技術者として必要な客観的事実の把握方法と、論理的思考の能力の向上、そして、その根幹となる技術者としての倫理観を備えることを目的とする。

講義計画

1 地球環境問題とは
2 日本の公害・環境問題から学ぶ
3 生物の生い立ちと環境
4 地球化学と物質循環
5 環境ホルモンの歴史
6 環境ホルモンの作用機構
7 身の回りの安全
8 水・土壌から見る環境安全、環境認識の方法
9 化学物質と安全
10 物理計測と環境安全
11 放射線と環境安全
12 生体材料と環境安全
13 環境情報と環境リスク管理

教科書・参考書等

教科書 : 環境安全科学入門 (講談社サイエンティフィク)

関連科目・履修の条件等

一年次では、科学の社会史、技術史第一、日本技術史、先端科学技術論、生命倫理学第二、環境論A、B、宇宙地球科学A、B、などが関連科目として推奨される。さらに二年次以降では、安全の化学、地球科学、地球環境科学、化学産業と技術革新論、建築環境、都市計画概論、人間環境の計画史、環境計画と評価、地球環境と環境政策、開発システム特別講義、水理学原理、水文・河川工学、海岸・海洋工学、水環境計画、生態環境工学、などが各学科で環境関連の講義として開設されている。

成績評価

期末試験において環境安全論に関する内容の理解度を計る。

担当教員の一言

人類がこれからの地球環境時代を生きていく上に「環境安全」は必須であり、その科学的な理解と「環境安全」に対して技術者として求められる環境倫理や考え方をしっかりと修得されることを望む。テーマごとに各専門の先生方が講義にあたるので、観点の異なる「環境安全」に関連する興味深い一話を毎回楽しみにして欲しい。

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