現代社会は複雑怪奇で,私たちの理解が及ばないことが数多く発生しています。本授業では,現代社会を眺める視点を様々な角度から学ぶことで,社会を見る眼を養うことを目的としています。たとえば,リスク社会の問題,階層格差の問題,電子メディアとIT革命の問題,家族崩壊の問題,などを題材にして,現代社会を読み解く術を学びます。
本年の講義は「シナジー社会論」というテーマでおこないます。「自由な社会」、「幸福」、「社会の繁栄」を再考し、相互に他者の力を引き出し合うことで自分だけではできないことを可能にするシナジー社会の到来を考察することです。講義は、7人の講師によるリレー講義形式でおこないます。本講義を通じて、個人の内面的成長、システム改良、環境適応といったシナジー社会の側面を明らかにし、近代社会論の新しい地平を学習します。
1. イントロダクション(今田高俊)
2&3 モダニティとシナジー(後藤実)
4&5 グローバル化のなかの豊かさとリスク-多様な価値を実現する(西山昇)
6&7 シナジー消費の時代-つながりがもたらす幸せを求めて(佐野美智子)
8&9 ポスト近代の仕事と家庭(池田心豪)
10&11 不確実性と不安、安全と安心、非常と日常(籠谷和弘)
12&13 医療における新次元-医師と患者のDeep-Value-Pairing(小松楠緒子)
14&15 “SHIEN”マネジメント時代の幕開け(舘岡康雄)
必要に応じて資料を配布します。
なお、この科目は原則として一年生だけを対象とします。
2人の講師の先生の講義についてレポート提出
競争至上主義社会に疑問を感じたり、治安と安全性が低下していることに懸念を抱いている皆さんには参考になるはずです。
なお、人数制限をする場合があるので、一回目の授業に必ず出席すること。