第1回目の「ガイダンス」ののち,「ゲーム理論」,「統計学」,「歴史と経済」,「実験経済学」,「まだひみつ」について,社会工学科の教員がそれぞれ2-3回ずつ担当します。教員の講義だけでなく,戦略の策定,データによる社会の動きの把握,歴史資料による検証,実験による経済理論の確認,など,皆さんの手と体,そしてもちろん頭も使って,「社会工学」そして「社会理工学」を体験し,知ってもらいます。
なお,文系ゼミ第四,第六(社会理工学入門)は,これまで通り,ゲーム理論,ミクロ経済学の文献講読を行います。
社会を理工学の観点から解くとは?
社会工学科5名の教授陣が、そのエッセンスを伝授します。
進学先に社会工学科や経営システム工学科を考えている1年生に特におすすめの体験セミナー。
社会を数理で分析するための方法論=武器を5つ体験していただきます。
ゲームに統計、最適化……あなたの得意な武器はどれ?
実際に斬れ味を体験してみることで、将来どの分野に進むかの判断材料としてください。
毎週金曜9-10限に西9号館4階402号室にて実施します。
初回ガイダンスは、のんびりスタート、10月18日(金) 16:50- 西9号館4階402号室にて。
以下、5つのパートを企画しています。
◇ゲーム理論 武藤滋夫
もはや理系人の一般常識と化しつつある囚人のジレンマ。
今年は「ゲーム理論入門」休講だし、非協力の基礎の基礎を押さえておこう。
コンピュータ上でのプログラム対戦を実践しつつ戦略思考の要諦を伝授します。
◇実験経済学 大和毅彦
リーマンショックはなぜ起きた?
人間は協力するサルか、それとも、いじわるなサルか?
こちらもお金持ちゲームで遊びつつ実験経済学の入り口へご招待です。
◇統計学 樋口洋一郎
その実験結果の解釈はだいじょうぶ?
世の中、100%確実ってことはアリエナイ。じゃあ、99%ならあり得る?
変形サイコロを転がしつつ、「検定」のたいせつさを知り、統計学の入り口へ。
◇歴史分析 山室恭子
歴史学という、いかにも「ぶんけ~」な数理分析の新しい波は押し寄せています。
とりわけゲーム理論を史実にぶち込んで、なぜ歴史はそう動かざるを得なかったのかをしっかり理論的に説明してみせるのが最新の有望モード。お好きな史実でアレンジ実演してみるよろし。
◇ (まだひみつです)
本年度初登場、期待の大型新人!
教科書,参考書は必要としません。
履修の条件はありません。「社会工学」,「社会理工学」に関心のある学生さんであれば,皆さん履修できます。
なお,この科目は、平成18年度以降の入学生には文系ゼミ、17年度以前の入学生には文系発展ゼミの単位として認定されます。
体験セミナーなので毎回の出席が評価対象。
試験やレポートはありませんが、その代わりホームワークがたっぷり出ます。
めざせ100点!!
この授業に関心のある場合には,遠慮なくmuto-at-soc.titech.ac.jp(-at-は@に変えてください。)に連絡してください。