私たちが現代社会で感じる「生きづらさ」はどこから生じているのだろうか。それはどこまで日本的なもので、どこまで現代という時代的なものなのだろうか。人類社会に存在してきた「生きづらさ」とそこからの「解放」の例を取り上げながら、私たちひとりひとりが生きる実感を取り戻すプロセスを考えたい。宗教、祭、芸能などのジャンルが取り上げられ、またそれらを実感するワークも多く行われるので、積極的に参加してほしい。
現代社会の抱える非人間性の原因を探り、そこからの解放と癒しはいかにしたら可能なのかを考える。宗教やアートにおける人間解放を体験的にも理解し、その可能性を考える。
前半 差別・暴力・生きづらさ
インドのカースト制などの階級・差別について
日本型「いじめ」「自己抑制」の構造など
後半 宗教・自己変容と癒し
宗教とは何か
非日常世界とは何か
スリランカの悪魔祓いー祭りの可能性
ダライ・ラマとの対話—仏教の現代性
自己変容と社会変容
講義のみではなく、受講者の参加による、ワーク、ゲーム、ディスカッションが行われる。
講義中に指示する
この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。
レポート、期末試験
ワークの中には少々超日常的なものも含まれている。知らない世界への好奇心と、前向きなハートを持った人向きの講義である。
なお、人数制限をする場合があるので、一回目の授業に必ず出席すること。