音楽文化論第一   Music Culture I

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担当教員
伊藤 綾 
使用教室
月3-4(W541)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0119
シラバス更新日
2013年3月22日
講義資料更新日
2013年3月21日
学期
前期  /  推奨学期:1

講義概要

私たちが通常耳にする音楽は、そのほとんどが西洋芸術音楽の理論で構成されています。本講義では、今や世界の多くの国々に普及している西洋芸術音楽の理論や構造が、どのような政治的、宗教的、文化的影響を受けて確立されたのかを、具体的な作品を通して紹介します。
受講者に対して音楽の専門知識の有無は問いませんが、西洋の芸術音楽および歴史に興味があることが望ましいでしょう。
 また、生徒の理解度により、講義内容が変化することがあります。

講義の目的

中世から古典派の終わりに至るまでの西洋音楽史における代表的な作品を通して、西洋芸術音楽および西洋の歴史の変遷を知る。

講義計画

【第1回】ガイダンス:講義の概要説明
【第2回】音楽の要素
【第3回】楽譜の成立と教会音楽:グレゴリオ聖歌
【第4回】記譜法の発展:ギョーム・ド・マショー《ノートル・ダムのミサ曲》、
     ギョーム・デュファイ《ミサ曲「ス・ラ・ファセ・パル」》
【第5回】教会音楽の変化:ジョスカン・デ・プレ《ミサ曲「パンジェ・リングワ」》、
     パレストリーナ《教皇マルケリウスのミサ曲》
【第6回】バロック―オペラの誕生:モンテヴェルディ《オルフェオ》
【第7回】情緒説(Affektenlehre):J.S.バッハ《カンタータ第4番》、《マタイ受難曲》
【第8回】ヘンデルとバッハ:ヘンデル《リナルド》《メサイア》
【第9回】古典派の形式美:ハイドン《交響曲第94番》、モーツァルト《アイネ・クラ
     イネ・ナハト・ムジーク》
【第10回】歌曲:モーツァルト《春の訪れ》、《すみれ》
【第11回】オペラに見るモラル:モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》
【第12回】双子の交響曲:ベートーヴェン《交響曲第5番》、《交響曲第6番》
【第13回】交響曲の新しい形:ベートーヴェン《交響曲第9番》
【第14回】単純な旋律と明快なリズム:ロッシーニ《セヴィリャの理髪師》
【第15回】ロマン的世界:ウェーバー《魔弾の射手》

教科書・参考書等

教科書:なし。毎回プリントを配布します。
参考書:授業内で適時指示します。

関連科目・履修の条件等

この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。

成績評価

毎回の小レポート(50%)と学期末のレポート(50%)で評価します。なお、欠席回数が全講義数の1/3を超えた者は、学期末のレポートを提出することは出来ません。

担当教員の一言

受講生の理解度により、内容や進度に多少の変化が生じる場合があります。
必ずしも五線譜が読める必要はありませんが、講義では楽譜も取り扱うことを留意しておいてください。また、講義開始から15分を過ぎての入退室、講義中の私語は禁止します。
なお、人数制限をする場合があるので、一回目の授業には必ず出席してください。

その他

推奨学期:1学期
連 絡 先:大岡山西9号館7階714号室 価値システム事務室

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