本講義は5学期に開講される『システム知の探究』の発展科目として位置づけられる。ここではシステム科学やシステム思考を特徴づける様々なモデル化の技法を紹介し、その包括的な習得をめざす。具体的には、ハードシステムアプローチ、複雑適応系アプローチ、ソフトシステムアプローチ等をとりあげ、複雑かつ多様な社会現象をモデル化し、設計し、支援するための、実践的アプローチとしてのシステム知とその数理的背景について学ぶ。これは理工系と社会科学系の教員が文字通り学際的に取り組むものである。
システムという統一的視点から、人間、組織、社会を捉え、複雑な状況に埋め込まれている主体群が、問題状況を把握し改善するための実践的アプローチを支援するシステム科学やシステム思考の基本的スキルの習得をめざす。
(順序および内容は暫定的なものです)
第1回 10/5(金)三宅 共創システムとその技法1:共創としてのシステム知とは何か?
(オリエンテーション・レポートの指示等を含む)
第2回 10/10(水)高安 ビッグデータと経済物理学1:複雑なシステムの数理
第3回 10/17(水)高安 ビッグデータと経済物理学2:金融システムの数理
第4回 10/24(水)寺野 社会を識るシステム知1:推薦システムの原理と応用
第5回 10/31(水)高安 ビッグデータと経済物理学3:社会ネットワークの数理
第6回 11/7 (水)寺野 社会を識るシステム知2:エージェントシミュレーションとマーケティング
第7回 11/14(水)木嶋 サービスシステムの実践と技法
第8回 11/28(水)出口 サービスのシステム知
第9回 12/05(水)寺野 社会を識るシステム知3:マンガ教材でビジネスを体験する
第10回 12/12(水)出口 制度設計のシステム知
第11回 12/19(水)三宅 共創システムとその技法2:社会的コミュニケーションの分析
第12回 01/09(水)新田 知能システムの数理1:論理とWeb情報処理
第13回 01/16(水)新田 知能システムの数理2:数理議論学と議論解析
第14回 01/23(水)三宅 共創システムとその技法3:人工物ネットワークとしての構成
(レポートの指示等を行う)
予備日 01/30(水)
02/06(水)
02/13(水)
各教員の指示に従う
特になし
レポート提出による
推奨学期:6学期