合理的思考の技術   Techniques for Rational Analysis

文字サイズ 

担当教員
小林 憲正 
使用教室
月5-6(W934)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0187
シラバス更新日
2012年7月23日
講義資料更新日
2012年8月6日
アクセス指標
学期
前期  /  推奨学期:3
補足資料

講義概要

意思決定分析とその応用であるゲーム理論を主要な題材とし、分野横断的に、合理的思考の基礎を学ぶ。

本学で開講される他の意思決定関連科目と比べて、数理モデルの修得と同時に、現実世界にモデルを適用し、これからの実生活で主体的に考え、学ぶ力を養成することを主要な狙いとする。

To foreign students:
I will be able to support you in various ways in English.
All important keywords are given also in English in lecture notes.
You may write your essays and answer exams in English if you like.
Feel free to ask for further special support.

講義の目的

大学の通常の学問や講義では、特定の領域や構造についての知識を学びます。しかし、人生で直面する様々な課題は、一般には特定の分野の知識で処理可能なものではありません。本講義では、個別分野の知識によらず、自分で考える力を身につけることをねらいとします。

講義計画

Introduction
意思決定分析と情報の価値
選好と効用
測定と期待効用理論
同時決定ゲームとナッシュ均衡
ゲームの木と部分ゲーム完全均衡
コミュニケーション1 -- チープトーク・繰り返しゲームと均衡選択
コミュニケーション2 -- シグナリング
交渉
心的モデルと情報構造
感情と合理性
問題構造化
まとめ -- Warm Heart with Cool Head

アニメ gdgd妖精s 演出などをなさっている構成作家の石舘光太郎さんに1回特別講義を担当してもらいます!

講義の進捗などにあわせて随時アップデート
詳細は
http://www.valdes.titech.ac.jp/~nkoba/rationalanalysis/
を参照のこと。

講義の直前まで講義スライドを編集していることが多いので、
予習したい人は、昨年度以前の講義サイトより、該当テーマに近いテーマの講義スライドをダウンロードしてください。

教科書・参考書等

OCW 上の講義ノートを基本的な講義資料とします。

教科書相当の文献:
- Gilboa, I. (2010). Rational Choice, MIT Press
- Osborne, M. and Rubinstein, A. (1994). A Course in Game Theory, MIT Press
- 岡田章 (2011). ゲーム理論 新版, 有斐閣
- 梶井厚志、松井彰彦 (2000). ミクロ経済学 戦略的アプローチ, 日本評論社
- 竹村和久 (2009). 行動意思決定論 -- 経済行動の心理学, 日本評論社

参考書:
- 梶井厚志 (2002). 戦略的思考の技術―ゲーム理論を実践する, 中公新書
- 松井彰彦 (2002). 慣習と規範の経済学 -- ゲーム理論からのメッセージ, 東洋経済新報社
- Gilboa, I. (2010). Making Better Decisions: Decision Theory in Practice, Wiley-Blackwell


参考文献・URL は随時講義中や
http://www.valdes.titech.ac.jp/~nkoba/rationalanalysis/
でアップデート。

関連科目・履修の条件等

この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には総合科目Aの単位として認定されます。

成績評価

成績評価がすごく複雑なので、初回講義に出席できなかった単位取得希望者は、シラバスの以下の記述を精読の上、分からない箇所については教官に質問すること。

成績 = 試験(100点満点) + 出席関連ポイント(20点 プラスマイナス ゲームポイント) + 優秀小論ポイント(優秀と認定された小論一本ごとに 10点)

・試験 -- 昨年度は、夏の電力消費削減に協力して試験レポートという変則的な形式を取りましたが、本年度は再び通常の試験を行いますので注意してください!
- 過去問を講義資料としてアップしてあります。試験準備の参考にしてください。
- 講義ノート、教科書・論文など、インターネット接続可能な端末、人間を含め、他人の迷惑にならない限り、なんでも持ち込み可です。
- 試験時間中に音を立てて話をすることは他の方の迷惑になりますので、控えてください。
- 試験時間中、skype チャットなどを含め、静逸に試験会場で会話することは結構です。質問サイトで試験問題について質問するのもありです(真面目な話、過去問での勉強の準備段階ではおすすめかもしれませんよ!)。記述式の問題ばかりなので、正解の数値のようなものをやりとりするのも構いません。記述の部分を自分で作成してください。
- 記述部分の「丸写し」は禁止とします。「自分で」回答を作成してください。例えば、人間を持ち込む人の場合は、持ち込んだ人に筆談みたいな形で相談すること、例えば解き方を教えてもらうとか、回答を見せて誤りを指摘してもらうとか、はありですが、回答を分担してもらって丸写しすることは禁止します。これについては、試験監督の判断で判定します。この点については、明確な白黒の判定基準がないことは認めざるを得ませんので、良識の範囲内でお願いします。


・出席関連ポイント -- 機械的に出席をとることはしません
時折:
- 講義中の提出物
- 講義中に意思決定問題やゲームに取り組んでもらい、そのとき得られた点数
(この点数は、下手にゲームに取り組むと、マイナスになることもあり得るので注意!!)
に得点を出します。

・小論 -- 原則、14 回までの各回に小論課題を出します
- 趣旨は、ラジオ投稿のイメージ
- 教員の独断でほぼ絶対評価的に「優秀」小論を認定します(つまり、たくさん選抜されることもあるかもしれないし、一本も選抜されないこともありえます)
- テーマは フツオタ(=講義の感想、「お題」以外で講義の内容を適用して考えてみたこと など)のコーナー、「お題」のコーナー の二つ
- 講義の各回にお題は複数でますが、一つを選択して小論を作成することが原則です。
- 何通出しても良い! 
- 分量は自由(ここはラジオと違って、もちろん、長くても大歓迎!!!超短くても、キラリと光るものがあれば、採用されるかも!)
- 量より質を重視してください。適当な品質の長いレポートを書いても、優秀小論に採用される可能性は低いです。
- 提出者の希望に従い匿名・実名・ペンネームのいずれかで、講義中や講義サイトなどで、引用、もしくは公表する可能性があることをご承知おきください
- 締切は、翌週月曜日の 9:00 AM
- 提出方法は、OCW-i への電子提出を基本的に想定しますが、メールボックス、研究室での手渡しもあり (月曜日の朝は、研究室に8時ころよりいることとします)

担当教員の一言

本講義で身につける考え方は人生のあらゆる局面で役立つと思います。
講義の進め方は、かなりの程度参加型です。

連絡先(メール、電話番号)

nkoba@valdes.titech.ac.jp 内線 2262 (03-5734-2262)

オフィスアワー

随時

その他

推奨学期:3学期
連 絡 先:大岡山西9号館8階805号室(内線2262)メールボックス W9-47
URL :http://www.valdes.titech.ac.jp/~nkoba

このページのトップへ