国際経済論   International Economics

文字サイズ 

担当教員
伊藤 萬里 
使用教室
月5-6(W933)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0159
シラバス更新日
2012年9月25日
講義資料更新日
2012年9月21日
学期
後期  /  推奨学期:4

講義概要

国際経済論は、国と国の間の財・サービス・資金の配分・取引メカニズム、それにともなう生産者・消費者・あるいは国全体にもたらす経済厚生上の影響、国際取引への政策介入がもたらす効果を明らかにすることを基本的な目的としている。市場において財・サービス・資金がどのように配分されるか、生産者・消費者等への所得分配がどのように変化するのかを幅広く考慮しつつ、「国際間での取引において考察すべき諸問題」に焦点を当てた応用経済学の一分野である。国際間での取引には、財・サービスの実物的取引と通貨・金融の金融的取引の両面から接近できる。両者は表裏一体の関係にあるが、前者は「国際貿易」、後者は「国際金融」として区分され、それぞれ体系的な講義が行われる場合が多い。本講義では、前半は「国際貿易」を、後半は「国際金融」について主に以下の内容を取り上げる。

講義の目的

マクロ・ミクロの経済学の基礎的な枠組みを利用し、国際貿易論や国際金融論の基本的な考え方を学習する。本講義を通じて、国際経済取引にどのようなメカニズムが働いているのか?国際化の進展が経済学的にどのような意味を持つのか?といった問いに対して論理的に説明できるようになることを目標とする。

講義計画

1. 国際経済論を学ぶ意義と分析枠組について
2. 貿易理論の基礎
3. 貿易政策の分析:関税と生産補助金
4. 規模経済性・製品差別化と産業内貿易
5. 直接投資と多国籍企業
6. 国際貿易ルール:GATT/WTO
7. 地域経済統合と国際貿易
8. 国際金融の基礎:マクロ経済と金融市場との関係
9.国際収支表の構成:国際収支表の見方、日本の動向と背景
10. 国際通貨制度の概要と歴史
11.為替レートの決定要因:購買力平価・金利平価
12. 為替介入と方法と効果
13. マクロ経済政策の効果:マンデル=フレミング・モデル

教科書・参考書等

特定の教科書は指定せず、必要に応じて資料を配布する。参考書については初回授業時に提示するが、入門書として例えば以下がある。
石川城太・菊地徹・椋寛著『国際経済学をつかむ』,有斐閣, 2007.
橋本優子・小川英治・熊本方雄著『国際金融論をつかむ』,有斐閣, 2007.

関連科目・履修の条件等

この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。

成績評価

学期末試験と出席・課題提出などの平常点を加えて総合的に評価する。詳細については、初回授業時に説明する。

担当教員の一言

人数制限をする場合があるので、一回目の授業に必ず出席すること。

その他

推奨学期:4学期
連絡先:大岡山西9号館7階714号室 価値システム事務室

このページのトップへ