人間の心のメカニズムについて,最新の研究成果をとりあげながら概観する。思考,記憶,意思決定,感情,言語,文化が主要なトピックである。
心理学の各領域から、いわば心理学の核心ともいえるようなトピックを選び、近年の成果を紹介する。心の科学としての心理学の考え方、現状、将来の方向について解説し、極端に複雑なシステムの一種としての人間の心について、科学的洞察を得る。
講義概要.心の科学としての心理学.心理学の下位領域
記憶:知識のメカニズム
思考と創造性:考えるということのしくみ
意思決定:人間は合理的か
感情:感情の発生メカニズム
言語:言語の習得と使用のメカニズム
社会の中の心:人と人との関係
文化の中の心:文化の影響
心理学の将来
教科書は使用しない。
学習の国際化対応のために、授業の7%を英語でおこなう。
推奨年次である1年生だけが履修できる。
この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。
授業中に提出する小レポートと,大レポートの成績に基づく。
学期中に提出されたレポートは添削・評価をおこなって返却するので、レポートの作成・改良を通じて、科学としての心理学の精髄に迫る機会を追及していただきたい。