社会は「ことば」なしに成り立たない。ことばの使用は私たちが暮らすこの社会からさまざまな制約を受けるが、ことばの貧困が社会の変化を制約することもある。この講義は、社会言語学の入門として、社会とことばとの関係を国の言語政策から個人の会話方略までマクロな分析とミクロな分析の間を行き来しながら考える。参加学生には、ことばの使用を社会との関係で考える視点を身につけ、ことばによって社会を変えるための方略を考えるきっかけをつかんでほしい。
社会は「ことば」なしに成り立たない。ことばの使用は私たちが暮らすこの社会からさまざまな制約を受けるが、ことばの貧困が社会の変化を制約することもある。この講義は、社会言語学の入門として、社会とことばとの関係を国の言語政策から個人の会話方略までマクロな分析とミクロな分析の間を行き来しながら考える。参加学生には、ことばの使用を社会との関係で考える視点を身につけ、ことばによって社会を変えるための方略を考えるきっかけをつかんでほしい。
講義は以下の設問をめぐって展開する。担当教員による独話のみによる進行ではなく、参加学生が授業中のタスクを遂行することによって設問を自分の問いとできるように進行させていく。
1. 社会と言語ことばとはどういう関係にあるのか
2. 言語と権力の関係をどう見るか
3. 言語の変化と広がりをどう見るか
4. 個人がことばと出会うとはどういうことか
5. ことばの使用はどのように社会から制約を受けるか
6. ことばはどのように社会を可視化するのか
7. ことばは個人間の非対称性を乗り越えられるか
以下は参考書。授業は教員作成の配布資料で行う。
「社会言語学入門」 東照二 研究社
「社会言語学」 真田信治 渋谷勝巳 陣内正敬 杉戸清樹
この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。
授業中のタスク、たまに出される宿題、期末レポート
「人間は語れること以上のことを知っている」。しかし、「語る主体にしか自己はない」。自分のことばの使用について意識化し、語る主体として十全に知識を使って社会に参加し、ひいては社会を変えることばの力を身につけてほしい。
また。自分が現在かかえている対人関係の問題は言語運用の問題かもしれない。社会を変える前に自分を変えたいと願う学生の積極的な参加も歓迎する。
推奨学期:3学期