音楽文化論第二   Music Culture II

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担当教員
伊藤 綾 
使用教室
月3-4(W541)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0120
シラバス更新日
2012年9月25日
講義資料更新日
2012年9月21日
学期
後期  /  推奨学期:2

講義概要

西洋芸術音楽とキリスト教は密接にかかわり合っています。前期の講義をふまえ、後期は古典派中期以降の教会音楽がどのように変化していったのかを考察するとともに、それらが世俗曲へ与えた影響にも注目していきます。講義内では取り上げる音楽に関係する聖書の一節や宗教画なども同時に見ていきます。
受講者に対して音楽の専門知識の有無は問いませんが、西洋の芸術音楽および歴史に興味があることが望ましいでしょう。また、生徒の理解度により、講義内容が変化することがあります。

講義の目的

西洋芸術音楽とキリスト教の関係を、社会的・宗教的・政治的背景から考察することを通してその変遷を知るとともに、それらが現在の我々の生活にどのように関わっているのかを意識出来るようになる。

講義計画

【第1回】宗教音楽における世俗性:モーツァルト《戴冠ミサ曲》
【第2回】ドイツ語のミサ曲:シューベルト《ドイツ・ミサ曲》
【第3回】伝統と革新:ベートーヴェン《ミサ・ソレムニス》
【第4回】宗教観の変化:ベートーヴェン《交響曲第9番》
【第5回】「怒りの日」の変容:ベルリオーズ《幻想交響曲》他
【第6回】「ダヴィデとゴリアテ」:R.シューマン《ダヴィット同盟舞曲集》他
【第7回】「ペテロの離反」:R.シューマン《詩人の恋》より
【第8回】新しい「レクイエム」の形:ブラームス《ドイツ・レクイエム》
【第9回】「ヘロデの宴」:R.シュトラウス《サロメ》前半
【第10回】エロスとタナトス:R.シュトラウス《サロメ》後半
【第11回】ワーグナーの宗教観:ワーグナー《タンホイザー》他
【第12回】「パドヴァのアントニオ」:マーラー《魚に説教するパドヴァの聖アントニウス》
【第13回】「サムソンとデリラ」:サン=サーンス《サムソンとデリラ》
【第14回】「テ・デウム」:ブルックナー《テ・デウム》
【第15回】まとめとレポート回収

教科書・参考書等

教科書:なし。毎回プリントを配付します。
参考書:授業内で適時指示します。

関連科目・履修の条件等

この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。

成績評価

毎回の小レポート(50%)と学期末のレポート(50%)で評価します。小レポートの提出率が全講義の2/3に満たない場合、学期末レポートを提出する事は出来ません。 なお、小レポートは感想文やメモ帳ではありません。小レポートの内容も評価の対象になりますので、毎回何かを書いて提出していれば自動的に50点は確保されるというわけではありません。学期末レポートのテーマや書式等の諸注意は講義内で発表します。

担当教員の一言

人数制限をする場合があるので、一回目の授業に必ず出席してください。また、講義開始時間から15分を過ぎての特別な理由のない入退室は固く禁止します。 守れない受講生は、その回を欠席扱いにする場合があります。

その他

推奨学期:2学期
連 絡 先:大岡山西9号館7階714号室 価値システム事務室

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