この授業では、現代国際関係をより具体的に理解するため、現代の国際関係において重要政策課題の一つとなった環境問題に焦点を当て、国際関係論の理論に依拠しつつ、越境する広域あるいは地球規模の環境政治の現状を把握します。前半は、地球規模での環境問題の取り組みを歴史的見地から概観し、その後、気候変動や農薬、地域での酸性雨問題への取り組みなど、より具体的な事例を見ていきます。
・地球環境政治のプリズムを通じて、現在国際関係の様々な考え方を理解する。
・国際環境政治の国際政治上の位置づけの変化と要因を理解する
詳しい計画は最初の回でお知らせしますが、骨組みは下記のようになります。
1.講義ガイダンス
2.環境問題と国際関係
3.国際政治理論
4.気候変動問題にみる国際関係
5.アジアの国際環境政治
6.まとめ
・蟹江憲史「環境政治学入門:地球環境問題の国際的解決へのアプローチ」丸善、2004年
・新藤栄一「現代国際関係学」有斐閣、2006年
国際関係論第二とあわせて受講することが望ましい。
この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。
最終回に試験を実施する。
前もっての知識は必要とはしませんが、新聞やニュースに留意し、自分なりの問題意識をもって授業に臨んでください。 詳しい講義計画は、第1回授業時に配布します。なお、人数制限をする場合があるので、一回目の授業に必ず出席すること。
推奨学期:1学期