化学実験第二 III   Chemistry Laboratory II

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担当教員
小松 隆之  藤本 善徳  大山 清  大塚 拓洋  小澤 健一  高橋 治子  畑中 翼 
使用教室
月7-9(W521,化学実験室)  
単位数
講義:0  演習:0  実験:1.5
講義コード
1683
シラバス更新日
2011年9月20日
講義資料更新日
2011年9月20日
学期
後期  /  推奨学期:2

講義概要

I 化学の基本的事柄を各人の直接的経験によって理解させ,あわせて化学実験の一般操作を修得させることを目的とする。化学実験第一からの継続である。
II 1次反応速度の測定,糖類の化学,分光光度計による酸解離定数の測定,吸収スペクトルと物質の色,p-ニトロアセトアニリドの合成, ヘスペリジンの抽出について実験を行う。化学実験第一と同じテキストを引き続き使用する。

講義の目的

化学の基本的事柄を各自が直接経験する実験や観察により理解すると共に化学で用いられる基本的な操作を習得することを目的とする。

講義計画

1.1次反応速度の定数:酢酸エチルの加水分解反応を水溶液中で行い、酢酸生成量の時間変化を酸塩基滴定により追跡し、反応速度定数を求める。
2.糖類:(1)単糖類、二糖類の活性水酸基の有無をフェーリング反応で確認する。(2)ショ糖及びデンプンの酸触媒による加水分解反応、とくにショ糖では旋光度の時間変化により加水分解反応を追跡する。
3.p-ニトロアセトアニリドの合成:アニリンのアセチル化及びニトロ化反応により合成する。基本操作の習得、ならびに配向性などの有機反応の基礎概念を理解する。
4.ヘスペリジンの抽出:みかんの皮よりフラボノイドの一種であるヘスペリジンを抽出し、2,3の定性実験を行う。
5.分光光度計による酸解離定数の測定:未知試料として選んだ指示薬の酸解離定数を分光光度計を用いて決定し、未知試料を推定する。
6.吸収スペクトルと色:様々な長さのπ共役系をもつ有機分子の吸収スペクトルを測定し、光の吸収と色の関係を理解する。また、井戸型ポテンシャルによる量子力学計算もあわせて学習する。

教科書・参考書等

教科書:理工系大学基礎化学実験(講談社サイエンティフィク)

関連科目・履修の条件等

白衣持参のこと

成績評価

レポート、出席、実験の理解度と実験にとりくむ姿勢

担当教員の一言

重要な実験科目の一つであり、できるだけ多くの学生の履修が望ましい。

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