エスペラントの世界B   The World of Esperanto B

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担当教員
佐々木 照央 
使用教室
水5-6(W934)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0873
シラバス更新日
2011年9月27日
講義資料更新日
2011年9月20日
学期
後期  /  推奨学期:2,4,6,8

講義概要

世界共通語エスペラント語の基礎を2ヶ月間で教え、その上で残りの期間さらに高度のテキストを読む。インタネット上の情報も利用する。

講義の目的

19世紀、帝政ロシア統治下のポーランド系ユダヤ人ザメンホフによって作られた世界共通語、エスペラント語を習得する。わが国では二葉亭四迷が最初の教科書を『世界語』と題して1906年に出版した。現在、世界各地でエスペラントは根をおろし、アジア諸国でもエスペラントによる交流が行われている。とくに、中国ではエスペラント語の放送まであり、貴重な情報を発信している。またシェークスピア、ゲーテ、ドストエフスキイ、チェーホフ、魯迅等々、世界文学の古典の多くが質の高いエスペラント訳で読める。それらの一部は講義中に紹介する。前期の講義の発展として、本講義では、まずエスペラント語の基礎を短期間で習得させ、聴講生の能力に応じて、童話、文学作品、論文の代表的なものを読む。また東工大の外国人留学生とエスペラント語で交流する。現在、インタネットを通じて多くのエスペラント語の情報を読み聴くことが可能になっている。エスペラント語の文法は諸言語の基本文法でもあるので、それを習得すれば英語をはじめ、独、仏、露、西、伊その他インド・ヨーロッパ語の学習がより容易になる。本講義では外国語を短期間で身につける実体験をさせ、外国語に対するコンプレックスを克服させることを目標としている。

講義計画

第1週から第3週
後期から聴講する学生たちのためにエスペラント語の基本、文字、発音、文法を復習する。エスペラント語による会話も訓練し、自己紹介ができることを目標とする。

第4週から第15週
文学、童話、論文などを読む。しかし、講義の進展状況、出席者の意向に応じて、他のさまざまな教材も使用する。

教科書・参考書等

講義中に配布する。辞書は各自で生協に注文するかインタネット上のものを利用すること。エスペラント語―日本語辞典、日本語―エスペラント語辞典、の両方を持つことが望ましい。

関連科目・履修の条件等

Aを履修した学生がBを履修してもよい。学生の達成度に従って別課題を与える。
人数制限をすることがあるので、1回目の授業に必ず出席すること。

成績評価

学期末の試験、及び出席による平常点。

担当教員の一言

語学は短期間で速習可能であることを教える。英語嫌いの者には自分の語学能力回復の治療薬に役立つ。独、仏、伊、西、中、露の学習の助けにもなる。さらにエスペラントの国内・国際会議などに参加して実際に使用すれば、外国語運用能力・会話力を磨くことができる。2012年にはベトナムで世界大会が開催されるのでそれに参加すればエスペラントの実用性を実感できるであろう。留学生にとっては、日本各地のエスペランチスト達との交流の手段となる。

その他

連絡先:世界文明センター(内線3892)

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