明治時代の横断的思考の生産性を『哲学雑誌』を読むことをとおして顧みる。その雑誌は、西洋の知と東洋の知とを突き合わせる現場であった。夏目漱石、西田幾多郎と、いまも世界に発信し続けてやまない執筆者がその常連メンバーである。何がどのように融合して、芸術・学問の起爆剤となっていったのかを確認してゆこう。
明治の先達の試みを見ることで、自身の学問構築につなげてもらう。棲み分けられた学問分野の柵を取り払って思考することの生産性を見出せれば、本講座の目的は達成される。
第1回 導入
第2回 西田幾多郎の実在論
第3回 西田幾太郞の実在論
第4回 心理学の受容
第5回 心理学の受容
第6回 心霊学と明治短編小説
第7回 心霊学と明治短編小説
第8回 夏目金之助の論文
第9回 夏目金之助の論文
第10回 『哲学雑誌』掲載の記憶論と漱石初期小説
第11回 『哲学雑誌』掲載の記憶論と漱石初期小説
第12回 『哲学雑誌』掲載の記憶論と漱石中期小説
第13回 『哲学雑誌』掲載の記憶論と漱石中期小説
第14回 『哲学雑誌』掲載の記憶論と漱石中期小説
第15回 まとめ
プリントを用意する。一部、文庫での購入を求める場合もある。
人数制限をする場合があるので、第1回目の授業に必ず出席すること。
毎回の感想文と期末のレポートによる。
連絡先:世界文明センター(内線3892)