現代アメリカ文化論   American Culture in the Twentieth Century

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担当教員
江崎 聡子 
使用教室
月9-10(B226(す))  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0804
シラバス更新日
2011年3月25日
講義資料更新日
2011年3月23日
学期
前期  /  推奨学期:1,3,5,7

講義概要

自動車、ロック、ハリウッド映画、高層建築、野球、郊外都市、ショッピングモール、テーマパーク、テレビ、ジーンズ…。こういったものは現代のアメリカ文化の代表的要素であり、また同時にアメリカ文化が浸透した他地域の社会や文化を読み解くためのキーワードとなっている。授業では、こういったアメリカ文化の要素が、どういった社会的文化的背景のもとに誕生し形成され、その特質とは何か、そしてどのように世界的に浸透し偏在し、同時代、あるいは現代に生きる我々の思考や行動様式に影響を与え続けてきたのかという問題を考察する。とりわけ、美術、装飾美術(インダストリアルデザイン等も含む)、写真、映画、建築、TVドラマやアニ メーションなどのポップカルチャーなどに焦点をあて、視覚文化研究(ビジュアルカルチャースタディーズ)の方法論を念頭におきながら議論したい。

講義の目的

自動車、ディズニー、ロック、ウインドウズ、ハリウッド映画、高層建築、 ジャズ、野球、郊外都市、ショッピングモール、テーマパーク、ポップアー ト、 テレビ、ジーンズ…。こういったものは現代のアメリカ文化の代表的要素であり、また同時にアメリカ文化が浸透した他地域の社会や文化を読み解くためのキーワードとなっている。ではなぜ、フランスでも、イタリアでも、日本でもなく、あるいは一つの強力な政治的、軍事的、経済的対抗軸であった旧ソ連でもなく、アメリカ合衆国の文化が広く世界に普及し、二十一世紀の今もなお、そして2001年9月11日の同時多発テロの衝撃以降も依然として世界の支配的な文化の形式たりうるのだろうか。この授業の目的は、この問いに答えるために、こういったアメリカ文化の要素がいかに形成され、その特質とは何か、そしてどのように世界的に浸透し、偏在し、現代の社会に生きる我々の思考や行動様式に 影響を与え続けているのかを考察することにある。授業では二十世紀アメリカの視覚文化の具体的な作品や現象、とりわけ、美術、装飾美術(インダストリアルデザイン等も含む)、写真、映画、建築、TVドラマやマンガなどのポップカルチャーといったジャンルにおける動向に注目し、これらを生み出した社会的文化的背景を探り、また同時にこれらが、同時代あるいはその後の社会や文化、人間の生き方に与えた影響を考えていきたい。

講義計画

第1節:イントロダクション
視覚文化研究とはなにか、そしてその隣接分野としてのカルチュラルスタディーズ、アメリカンスタディーズ、美術史との関係とはどのようなものか

第2節:メディアやテクノロジーと視覚文化
『2001年宇宙の旅』/『CSI:ニューヨーク』(「都市」のイメージ)/
都市の諸相(高層建築、インダストリアルデザイン、公園・遊園地)/機械時代の考古学的検証

第3節:視覚文化の問題としての「オリジナル」、「リアル」
『ブレードランナー』/アンディー・ウォーホルと現代の視覚文化/『トゥルーマンショー』(メディアとリアリティー)/写真とスーパーリアリズム

第4節:物語化されるアメリカ
『フォレストガンプ』(理想化された戦後アメリカ)/『ボーリングフォーコロンバイン』(銃と暴力と建国の神話)/『シザーハンズ』(機械の神話)/1939年 ニューヨーク万博(アメリカの未来の神話)/ベトナム戦争の物語

第5節:アメリカ視覚文化における他者---「他者」と常に、そしてこれからも遭遇し続ける国、アメリカ

『グリーンマイル』(エスニックマイノリティーと表象)/フェミニズムアート(女性と表象:「主人」のまなざしの拒絶)/『ドゥーザライトシング』(「他者」からの声)/9.11同 時多発テロ

(準備の都合上、多少の変更の可能性がある)

教科書・参考書等

『概説アメリカ文化史』笹田直人・堀真理子・外岡尚美編著(ミネルヴァ書房、2002年)など。授業中に参考文献表を配布する。

関連科目・履修の条件等

高校の教科書程度の世界史(特に近現代史)の知識があることが望ましい。
文系科目「現代アメリカ文化論」の単位を取得した学生はこの科目を履修でき ません。
人数制限をする場合があるので、1回目の授業には必ず出席すること。

成績評価

中間レポート(美術展鑑賞レポート)30%、期末レポート70%の配分で評価する。両方のレポート提出が単位取得に必須である。

担当教員の一言

科学とアメリカは似ています。両者とも、より新しく、より良く、より合理的なものに価値をおき、実験を重ね、そして未完であるからです。そして未完であることは、どこにたどりつくかわからない、道なき荒野を旅することでありますが、それは孤独であると同時に、開放感にあふれています。この授業はそんな荒野(ただし希望の場所として)となることを願っています。

その他

連絡先:世界文明センター(内線3892)

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