食料生産と未来技術   Food Production and Future Technology

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担当教員
中島 秀人  高井 陸雄  櫻谷 満一 
使用教室
水3-4(H113)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0476
シラバス更新日
2011年9月22日
講義資料更新日
2011年9月22日
アクセス指標
学期
後期  /  推奨学期:6

講義概要

世界の人口が1億人になったのが4500年前、10億人になったのが200年前と言われるが、現在、世界の人口は70億人に達し、2050年には90億人に達すると見通されている。本授業科目では、人類がどのような技術革新をしながら、これだけの人口を支える食物を生み出すことができるようになったのか、「技術」に焦点を当てながら講義する。また、これからの人口増加、耕地面積・単収の限界、枯渇する天然資源・水産資源等食料生産を取り巻く厳しい状況を乗り越えるための新しい技術開発の展望について紹介する。「泥臭く」、「水臭い」分野でありながら、「面白い」技術が生まれていることを紹介したい。

講義の目的

講義は、複数の講師によるオムニバス形式で行うが、「人は何を食べてきたか、そして何を食べていくのか」を全体のテーマとし、「食の未来技術」とは何かを考察していく。

講義計画

10/5 第1回 ガイダンス
 【東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科特任准教授 櫻谷満一】

10/12 第2回 食料自給率を支える農業技術
 【東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科特任准教授 櫻谷満一】

10/19 第3回 農業の発達と技術革新
【前(独)農業食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター所長 丸山清明】

10/26 第4回 現代農業と世界の中の農業技術
【前(独)農業食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター所長 丸山清明】

11/2 第5回 食品の貯蔵・保存技術
 【東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科特任教授 髙井陸雄】

11/9 第6回 冷凍・冷蔵技術と食品物性変化―冷凍技術のパラダイムシフト―
 【東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科特任教授 髙井陸雄】

11/16 第7回 日本の食品加工技術は世界に広がる―「かにかまぼこ」は世界の食品―
【東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科特任教授 髙井陸雄】

11/30 第8回 魚を食らう自然からの略奪としての漁業から作る漁業へ
 【東京海洋大学教授 岡本信明】

12/7 第9回 作る漁業、殖やす漁業へ
【東京海洋大学教授 岡本信明】

12/14 第10回 新しい生産技術①自動化・精密農業の展開
  【北海道大学大学院農学研究院教授 野口伸】

12/21 第11回 新しい生産技術②植物工場の展開(研究開発の現状と課題)
  【(独)農業食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所野菜研究調整監 高市益行】

1/11 第12回 新しい生産技術③資源の有効活用
  【東京工業大学大学院理工学研究科 国際開発工学専攻教授 中崎清彦】

1/18 第13回 新しい生産技術④環境・生態系に配慮した農業生産
  【(独)農業環境技術研究所生物多様性研究領域長 安田耕司】

1/25 第14回 バイオマス研究の動向
  【アサヒビール(株)バイオエタノール技術開発部上席主任研究員 小原 聡】

2/1 第15回 総括
本科目全体を通した総括を行うとともに、レポート課題を提示する。併せて、今後の講義に資するためのアンケートを実施する。
【東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科特任教授 髙井陸雄】
  【東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科特任准教授 櫻谷満一】

教科書・参考書等

資料配付

関連科目・履修の条件等

なし

成績評価

出席回数、講義の際の質疑応答、レポート

担当教員の一言

食料問題、環境問題等の解決に向け、従来の「農学」の範囲には収まらない最新の技術を取り上げていきます。食や農に関心のある学生の幅広い受講を期待しています。

連絡先(メール、電話番号)

イノベーションマネジメント研究科 ぐるなび「食の未来創成」寄附講座
櫻谷満一
sakuradani.m.aa@m.titech.ac.jp
03-3454-8980

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