総合科目は、従来の学問分野の区分けを超えて、異なる文系同士、あるいは文系と理工系とが融合またはクロス・オーバーするような学際的・広域的テーマについて、複数の教員が共同で開く科目である。各クラスの授業担当教員、テーマ、内容については、「教授細目(シラバス)」を参照されたい。
全ての分野の学生を対象とし、原子核工学に関する広い知識を習得させるとともに、その魅力および将来展望についての理解を深める。物質を構成する核子ならびに原子核の性質、宇宙の根源的エネルギーである原子力、エネルギー分野の新しい工学技術、原子力開発の歴史と最先端などについて平易に解説する。
1.講義ガイダンス
2. 放射線の人体への影響
3.原子核前史(ベクレルからラザフォードまで)
4.原子核黎明期
5.原子核の構造と結合エネルギー
6.原子核の崩壊と放射線
7.原子核反応、連鎖核分裂反応、原子炉の仕組み
8. 福島原発事故の概要と今後の見直し
9.マンハッタン計画
10.日本の原子力のはじまり
11.原子炉の種類と安全性
12.原子力発電と核燃料サイクル
13.加速器とレーザーの仕組みと原子力応用
14.地上に太陽を作る(無尽蔵なエネルギー、核融合への道)
15.核融合炉開発の現状と将来(国際協力プロジェクトITER)
なし
この科目は、平成18年度以降の入学生には総合科目、17年度以前の入学生には総合科目Bの単位として認定されます。
レポート
原子核工学に関する基礎知識が得られ、新聞等の原子力関連記事を正しく理解できるようになる。
なお、人数制限をする場合があるので、一回目の授業に必ず出席すること。