情報社会とコミュニケーション   Communication in Information Society

文字サイズ 

担当教員
野原 佳代子 
使用教室
月5-6(W932)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0183
シラバス更新日
2011年9月20日
講義資料更新日
2011年9月20日
学期
後期  /  推奨学期:4

講義概要

人間は,持っている情報をお互いに伝え,解釈し,とり込み合いながら共存しているものである。情報社会と言われながらも,情報共有の前提が持てない不安定な現代のコンテクストにおいて,人はどのようにしてメッセージを受信・発信していくのか。
本講義は,「解釈」「とり込み」「翻訳」「操作」といった,コミュニケーションにおいて発生する行為に焦点をあて,それらのメカニズムについて考える。講義形式をとるが,学生によるグループワークやディスカッションも取り入れていく。

講義の目的

人間のコミュニティは、持っている情報をお互いに伝え、解釈し、とり込みながら共存しているものである。それは一人の人間同士でも、国などの集合体同士でも変わることはない。情報社会と言われる現代、その中で人はどのようにして情報を選び、自分のものとし、またそれを他に向けて発信していくのか。それは長く複雑な意思決定の堆積である。そのプロセスを見ていくことで、そのコミュニティの持つ文化が見えてくる。
 本講義は、その複雑さのためにブラックボックスとして扱われることの多い「情報テキストの解釈ととり込み」あるいは広い意味での「翻訳」といったコミュニケーション行為にとくに焦点をあて、言語学・哲学・倫理学・文学批評などさまざまな分野にかかわる理論を広く紹介しつつそれらのメカニズムについて考える。

講義計画

講義形式をとるが、参加する学生によるグループワーク式のケーススタディも取り入れていく(情報テキスト分析)。材料は雑誌記事・映画字幕・文学・マンガ・学術論文・ビジネス文書など多様なジャンルから選んで考察する。
(予定)
1部  言語と文化のコミュニケーション
2部  コミュニケーションの裏表 - ソース文化とターゲット文化
3部  情報の解釈・とり込みと規範
4部  コミュニケーションのプロセス分析
5部  ジャンル別情報テキスト分析

教科書・参考書等

授業中に指定

関連科目・履修の条件等

この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。

成績評価

出席状況・授業内のパフォーマンス・学期末レポート・その他の提出物などから総合的に判断する。

担当教員の一言

基本的には講義形式ですが学生が主体となって参加するグループワークもあり、またディスカッションの場も設けます。積極的な参加と発言を期待します。
なお、人数制限をする場合があるので、一回目の授業に必ず出席すること。

連絡先(メール、電話番号)

nohara.k.aa@m.titech.ac.jp

このページのトップへ