社会学応用   Application of Sociology

文字サイズ 

担当教員
今田 高俊 
使用教室
月3-4(H111)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0170
シラバス更新日
2011年9月22日
講義資料更新日
2011年9月20日
学期
後期  /  推奨学期:2

講義概要

本講義では,社会学基礎論をもとにして,年齢・性・階級などによって分割されている社会状態,家族問題,技術と社会変動,都市化と生活の質など,日本社会の現実分析をまじえながら,具体的な社会現象を把握する応用論を学びます。

講義の目的

社会学基礎で学習した内容をもとに,年齢・性階級などによって分割される社会編成の状況,技術と社会変動,都市化と生活の質,家族と人口構成など,具体的な社会現象を把握する応用論について学習します。現実の社会は様々な要因が複雑に絡まりあっているため,どのような枠組みで全体を見渡せばよいか苦労することが多い。本講義では,社会的現実の仕切り方と理解の方法について学んでみる予定。
なお,本年度は,第4講,第5講のジェンダー関連の講義を,三重大学人文学部の小川眞理子教授に担当していただくことになりました。本学の学生諸氏に深く関係するフェミニズムと科学技術のテーマで,10月31日,11月7日日に講義を担当いただきます。

講義計画

第1講 講義の概要(講義全体の見取図・学習内容)
第2講 年齢構成と社会Ⅰ(年齢の分類・子供期・青年期)
第3講 年齢構成と社会 II (ヤング・アダルト期と中年期・老年と死)
第4講 ジェンダーI (フェミニズムの歴史と科学技術・歴史的経緯)
第5講 ジェンダーII (フェミニズムの歴史と科学技術・科学技術分野への人材問題)
第6講 社会階級と階層I (階層と階級・不平等・貧困)
第7講 社会階級と階層II (地位形成・社会移動・階層構造の変動)
第8講 家族と人口構成I (親族と核家族・近代化と家族・変動する家族)
第9講 家族と人口構成II (人口構造・出生力と死亡・人口移動)
第10講 都市と生活の質I (都市化とアーバニズム・第三世界の都市問題)
第11講 都市と生活の質II (メトロポリス・都市計画と再開発)
第12講 テクノロジーと社会変動Ⅰ(近代化・労働と機械化)
第13講 テクノロジーと社会変動II (生態学的危機・地球環境問題)
第14講 全体のまとめと質疑応答
第15講 試験

教科書・参考書等

参考書:レオナード・ブルーム他『社会学』ハーベスト社,長谷川公一他著『社会学』有斐閣。

関連科目・履修の条件等

この科目は,平成18年度以降の入学生には文系科目,17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定。

成績評価

特別講義「フェミニズムの歴史と科学技術」およびそれ以外の講義についてのレポート(計2つのレポート)により成績を評価します。特に,特別講義は2回だけなので,授業出席が不可欠でしょう。

担当教員の一言

社会状況はいま,従来の価値制度が弛緩するだけでなく液状化しつつあると言えないだろうか。盤石を誇った日本の政治体制の崩れ,人並み指向とさげすまれはしたが平等社会を大衆的規模で実現した日本の階層社会の格差社会への転換,年金問題・少子高齢社会をはじめとして世代間不公平問題の浮上などなど,社会学の発想を用いて新たな価値制度を読み解くのに絶好の機会だと思うのです。

このページのトップへ