本講義では、国境を越えたモノ・サービスの取引を扱う国際貿易と国境を越えたカネの取引を扱う国際金融についての基礎的な内容について講義します。この講義では、具体的には、貿易の利益、貿易パターンの決定、貿易政策の効果、国際収支、開放経済における財政政策・金融政策の効果、為替レートの決定などについての解説を行います。
現在、国際化が急速に進展する中で、我々は、必然的に、グローバルな経済活動に参加することを余儀なくされています。本講義を通じて、国際経済についての理解を深めることによって、現実に生じている複数の国にまたがる様々な経済取引を、自ら理解し、分析できるようになることを目標とします。
1.イントロダクション
2.国際貿易の基本構造(1)
3.国際貿易の基本構造(2)
4.産業内貿易と規模の経済
5.貿易政策の効果(1)
6.貿易政策の効果(2)
7.多国籍企業と直接投資
8.世界貿易体制
9.国際収支統計
10.為替レートの決定理論(1)
11.為替レートの決定理論(2)
12.経常収支
13.国際マクロ経済政策
特定の教科書は指定せず、必要に応じて資料を配布する予定です。参考書としては、以下をあげておきますので、必要に応じて、参照してもらえればと思います。
澤田 康幸 『国際経済学』、新世社、2003年。
岩田 一政 『国際経済学』、新世社、2000年。
この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。
学期末試験に、出席、課題の提出などの平常点を加味して評価します。詳細については、一回目の授業で説明します。
人数制限をする場合があるので、一回目の授業に必ず出席すること。