音楽文化論第二   Music Culture II

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担当教員
伊藤 綾 
使用教室
月3-4(W241)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0120
シラバス更新日
2011年9月20日
講義資料更新日
2011年9月20日
学期
後期  /  推奨学期:2

講義概要

私たちが通常耳にする音楽は、そのほとんどが西洋芸術音楽の理論で構成されています。本講義では、今や世界の多くの国々に普及している西洋芸術音楽の理論や構造が、どのような政治的、宗教的、文化的影響を受けて確立されたのかを、具体的な作品を通して紹介します。
受講者に対して音楽の専門知識の有無は問いませんが、西洋の芸術音楽および歴史に興味があることが望ましいでしょう。また、生徒の理解度により、講義内容が変化することがあります。

講義の目的

中世から近・現代に至るまでの西洋音楽史における代表的な作品を通して、西洋芸術音楽および西洋の歴史の変遷を知る。

講義計画

講1. ガイダンス、音楽の要素
2. 楽譜の成立と教会音楽:ギョーム・ド・マショー《ノートル・ダムのミサ曲》、ギョーム・デュファイ《ミサ曲「ス・ラ・ファセ・パル」》
3. 記譜法の発展と教会音楽の変化:ジョスカン・デ・プレ《ミサ曲「パンジェ・リングワ」》、パレストリーナ《教皇マルケリウスのミサ曲》
4. オペラの誕生:モンテヴェルディ《オルフェオ》
5. 情緒説(Affektenlehre):J.S.バッハ《カンタータ第4番》、《マタイ受難曲》
6. 交響曲とソナタ形式:ハイドン《交響曲第94番》、ベートーヴェン《交響曲第5番》
7. ロマン的世界:ウェーバー《魔弾の射手》
8. 標題音楽:ベートーヴェン《交響曲第6番》、ベルリオーズ《幻想交響曲》
9. 音楽における「古さ」と「新しさ」:ブラームス《交響曲第3番》《ピアノ四重奏曲第1番》
10. オペラと楽劇:ヴェルディー《椿姫》、ヴァーグナー《ジークフリート》
11. エロスとタナトス:R.シュトラウス《サロメ》
12. 巨大化するオーケストレーション:マーラー《交響曲第1番》
13. 近代イタリアとフランスの音楽:プッチーニ《トゥーランドット》、ドビュッシー《ペレアスとメリザンド》
14. 進歩と回帰:シェーンベルク《ピアノのための組曲》、ストラヴィンスキー《春の祭典》
15. 現代音楽の方向性:ケージ《4分33秒》

教科書・参考書等

教科書:なし。毎回プリントを配付します。
参考書:授業内で適時指示します。

関連科目・履修の条件等

この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。

成績評価

毎回の小レポート(50%)と学期末のレポート(50%)で評価します。

担当教員の一言

人数制限をする場合があるので、一回目の授業に必ず出席すること。

その他

推奨学期:2学期
連 絡 先:大岡山西9号館7階714号室 価値システム事務室

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