科学・技術の研究者は、同業者に対して論文の形で研究の内容を伝えるだけでなく、科学・技術と社会の界面で生じる諸問題に対して専門家として、社会の非専門家とコミュニケートすることが求められている。そのようなコミュニケーションを科学技術コミュニケーションと呼ぶ。講義では、科学技術コミュニケーション力がいまなぜ必要なのか考え、理工系の学生としてその実践力を養う方法について学ぶ。
1.科学技術コミュニケーション問題の起源と展開
2.現場で行われている科学技術コミュニケーション(土木技術者、公共事業の現場、新聞、科学雑誌、テレビ、博物館)
3.科学技術コミュニケーションの実践力を鍛える方法論(コミュケーションの手法、市民参加の現場、NPOの実践)
梶 雅範・西條美紀・野原佳代子共編『科学技術コミュニケーション入門』培風館、2009年
この科目は、平成18年度以降の入学生には総合科目、17年度以前の入学生には総合科目Bの単位として認定されます。
成績評価はレポートないし発表による。
学生も積極的に講義にかかわることのできる双方向的な授業展開をめざします。授業内容の詳しい説明をしますので、受講希望の学生は必ず初回のガイダンスに出席してください。(人数制限をする場合もあります。)
推奨学期:5学期