医に展開する工学と生命倫理   Advanced Technology in Medicine and Bioethics

文字サイズ 

担当教員
桑子 敏雄  小俣 透  進士 忠彦  八木 透  大上 泰弘  吉武 久美子 
使用教室
水3-4(W241)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
3799
シラバス更新日
2010年10月1日
講義資料更新日
2010年9月20日
学期
後期  /  推奨学期:6

講義概要

医療に貢献する工学技術開発について具体例を示しつつ解説したのち,医用工学に関わる生命倫理について論じる.本講義の受講対象者は,主として学部3年生に推奨されるが,2年生から4年生も履修可とする.

講義の目的

人類の幸福な生活に貢献するために,人工臓器・器官の開発,福祉・医療機器の高度化から細胞や遺伝子の操作に至るまでさまざまな工学技術が医学・医療の最前線に展開しつつある.理工系で学ぶ学部生がその技術開発の現状と将来像を把握するとともに,開発を推進する上で遵守すべき基本的なルールおよび人間や生物の尊厳に根ざした生命倫理について理解することを目的とする

講義計画

第1回 10月6日(水) 桑子 「講義ガイダンス」
(概要:講義構成の説明ならびに成績評価等の説明)
第2回,第3回 10月13日(水),20日(水) 小俣 「手術支援ロボットハンドの開発」
(概要:腹腔内の臓器手術のために,分解構造を持ち腹腔内で組立て・操作できるロボットハン
ドの設計開発について説明する.)
第4回,第5回 10月27日(水),11月10日(水) 進士 「人工心臓開発と磁気軸受」
(概要:人工心臓の安定動作を保証する機械要素である磁気軸受の開発とその生体適合性の検討について概説する.)
第6回,第7回 11月17日(水),24日(水) 八木 「人工視覚の開発」
(概要:人工感覚器の一つである人工視覚とブレインマシンインターフェースの開発について説明する.)
第8回,第9回 12月1日(水),8日(水) 丸山 「バイオメカニクスに根ざした運動計測」
(概要:スポーツやリハビリテーションに活用される運動計測手法を概説,バイオメカニクスとの関連について説明する.)
第10回,第11回 12月15日(水),22日(水) 大上「動物実験の倫理・エンハンスメントの倫理」
(概要:動物を実験対象として扱うときの倫理規範ならびに人体増強に関わる倫理規範について概説する.)
第12回,第13回 1月12日(水),19日(水) 吉武 「医療と看護の倫理」
(概要:医療者と患者とその家族の意思決定に関わる倫理について概説する.)
第14回,第15回 1月26日(水),2月2日(水) 桑子 「疫学の倫理・講義のまとめ」
(概要:人体を対象とする研究における人権の尊重と個人情報の管理等について概説し,本講義全体で修得した事項のまとめ,質疑応答ならびにレポートの提出に関して説明する)

教科書・参考書等

適宜,資料を配付する

関連科目・履修の条件等

特になし

成績評価

出席点ならびに適宜のレポート課題の提出

このページのトップへ