論語を読む。テキストとしては、金谷治訳注『論語』(岩波文庫)を使う。また、これと並行して、東工大大岡山キャンパスの野草の名前を覚える。
論語は、中国、朝鮮、そして、日本で長い間読まれてきた。その論語を読みながら、現代人である諸君の日常の生活の指針して生かしてゆくことを目指す。また、また、現代人として自然を愛することが求められる。その一番の近道は身近なところで花を咲かせる野草の名前を覚えることである。この講義は、論語を読みながら、ときどきは外に出て、キャンパスの野草をながめ、季節のめぐりを実感するとともに、自然の営みに親しむことを目的としている。
1)学生諸君が、学而編の最初の章「子曰:学而時習之、不亦説乎?」から始めて、各章ごとに内容について報告する。
2)植物の分類の仕方について勉強する。
講義の初日には以下の教科書3冊を必ず持参すること。
1)「ねらい」で記したように、金谷治『論語』(岩波文庫)。
2)長田武正『カラー自然ガイド・人里の植物』(IとII)、保育社
この授業は「少人数授業」であるから、演習形式で行うので、人数が多数になった場合には受講を制限する。
この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には総合科目Bの単位として認定されます。
発表内容をもとに成績を評価する。
この科目は、平成18年度以降の入学生には文系ゼミ、17年度以前の入学生には文系発展ゼミの単位として認定されます。
論語は、春秋時代の中国の代表的な政治理論(徳治主義)である。それをしっかり理解する。また、論語は君主観や女性観など現代人からはなじめない部分もあるが、自分をととのえ、家族や友人を大事にするということが政治道徳の基本にあり、それらは現代人の生き方に十分通じるものがある。さらに、植物の名前を覚えることにより、諸君の人生をより豊かにすることを目的としている(なお、このシラバスは、授業の改善のために変更する場合があります。)
推奨学期:5学期
連絡先:大岡山西9号館8階806号室(内線2372)
E-mail: takana@valdes.titech.ac.jp
WWW home page: http://www.valdes.titech.ac.jp/~tanaka/