本授業では、様々なメディアに媒介されたコミュニケーションを、情報伝達としてではなく、「実践」と捉える視点から概説し、具体的な研究を取り上げながら、理論的枠組みを紹介する。さらには、実際にケータイやインターネットを用いて、メディア実践を体験しながら、それを捉える方法も紹介する。
近年、モノづくりやデザインの分野では、ユーザーの立場に立って考えることが重要だとされています。ユーザーの立場に立つとは、機能や性能を追求するだけではなく、ユーザーが実際にその道具を日常生活の中でいかに使っているのかを踏まえて考えることを意味します。生活の中での使い方を見た場合、もしかしたら機能を制限することや性能を落とすことが使いやすさにつながるかもしれません。あるいはまた、製作者が想定しなかったような独自の使い方をユーザーたちが工夫しているかもしれません。それらのことを明らかにするためには、ユーザーと同じ目線にたち、自らもユーザーとなって日常生活の中で道具を使い、実践しながら考えることも必要になってきます。この授業では、講義、ビデオ視聴、実際のトレーニングなどを通じて、日常の中でのメディア実践を検討するための理論的枠組みと方法を学びます。
Ⅰ 基礎
・メディアの誕生
・発達とメディア
Ⅱ メディア実践の理論と研究
・新たなメディア観への変容
・生活の中の文脈へ
Ⅲ メディア実践を体験する
・twitterをやってみよう
・リサーチトレーニング
(変更の可能性あり)
必要に応じて資料を配布する。
この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。
学期末試験もしくはレポートの成績に基づく。
人数制限をする場合があるので、一回目の授業に必ず出席すること。できればカメラ付ケータイ、ノートパソコンを有していることが望ましい。
推奨学期:1学期
連 絡 先:大岡山西9号館8階805号室(内線2262)