国際関係論第一   International Relations I

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担当教員
田村 堅太郎 
使用教室
月3-4(W541)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
3663
シラバス更新日
2010年3月22日
講義資料更新日
2010年3月22日
学期
前期  /  推奨学期:1

講義概要

現在、気候変動(地球温暖化)問題に対処するための国際的な枠組作りの国際交渉が本格化しており、多くのメディアの注目を集めている。地球温暖化問題とはいかなる問題であり、なぜ国際協力が必要なのであろうか?また、国際協力を進める上で何が障害・問題となるのか?そもそも、各国の交渉ポジションはどのように決まるのであろうか?このような問題について、国際関係論の理論枠組みを使い、実際の国際交渉過程の変遷を見ながら考察していく。この講義を通して、受講者が気候変動問題をめぐる国際交渉の背後にある政治力学についての理解を深め、関連する新聞記事等を自己の考えを持って読み解けるようになることを目指す。

講義の目的

・国際関係論におけるさまざまな考え方を紹介し、それぞれがどのような見方・視点を与え、またどのような限界があるのかを理解す
る。
・気候変動問題に対する国際的な取り組みが、どのような政治力学の下で構築されてきたかを理解する。

講義計画

詳しい計画は最初の回でお知らせしますが、おおむね下記のような感じです。

1.講義ガイダンス:
2.国際関係論における視座・概念(1):リアリズム
3.国際関係論における視座・概念(2):リベラリズム
4.国際関係論における視座・概念(3):批判理論
5.国際関係論における視座・概念(4):国内政治と国際交渉
6.国内政治と国際交渉気候変動をめぐる国際交渉過程:国連気候変動枠組条約・京都議定書
7.気候変動をめぐる国際交渉過程:京都議定書以降
8.気候変動問題に対する日本の対応
9.気候変動問題に対する米国の対応
10.気候変動問題に対する欧州の対応
11.気候変動問題と発展途上国

教科書・参考書等

・蟹江憲史「環境政治学入門:地球環境問題の国際的解決へのアプローチ」丸善、2004年
・飯田敬輔「国際政治経済(シリーズ国際関係論)」東京大学出版会、2007年

関連科目・履修の条件等

国際関係論第二とあわせて受講することが望ましい。
この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。

成績評価

最終回に試験を実施する。

担当教員の一言

前もっての知識は必要とはしませんが、新聞やニュースに留意し、自分なりの問題意識をもって授業に臨んでください。 詳しい講義計画は、第1回授業時に配布します。なお、人数制限をする場合があるので、一回目の授業に必ず出席すること。

その他

推奨学期:1学期
連 絡 先:大岡山西9号館7階714号室 価値システム事務室

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