1; 行動学・生態学実験,生理学実験,解剖学・組織学実験などを組み合わせて,生物学における実験手技,観察法,実験結果の表現法を修得しながら,生命現象に対する基礎的な理解を得ることを目的とする。基礎生物学A,基礎生物学Bとの併習が望ましいが,本科目だけ単独の履修も可能。ただし,後学期からの申告はできない。
2; 顕微鏡の使い方,植物のボディプラン、森林の構造と機能,科学研究の表現法,シロアリにみる個体群と生物群集、シロアリからのDNA抽出、ハツカネズミの解剖、神経筋標本の刺激と反応,動物の細胞・組織・器官,魚の体色変化、鳥の生態と行動観察、重量感覚についての識別閾など。
本講義は様々な生命現象に対する基礎的な理解を得ることを目的とする。高等学校で生物学を学んでこなかった学生にも理解できるよう、基本的なことから講義を始める。
ミクロな分子レベルから、個体や生態に関するマクロなものまで、幅広くいろいろなレベルの生物学の実験を行う。手を動かし頭をはたらかせて実験し、細胞の形や動物の行動を根気よく見つめて自然をよみとる経験をつむことを通して、生物に親しみ、生物を理解してもらいたい。本実験では、なるべくなまなましい自然にじかに接する機会をもてるように工夫してある。これが現代人にもっとも欠けている経験の一つだからである。
1.オリエンテーション
2.顕微鏡で細胞を見る
3.植物の体はどのようにできているのか(細胞・組織・器官)
4.森林の観察(目黒自然教育園にて、自然に親しもう)
5.シロアリはどのような生活をしているのだろう
6.シロアリからDNAをとり出してみよう
7.科学研究の表現法(レポートの書き方)
8. ハツカネズミの解剖
9.筋収縮の神経による制御
10.動物の体はどのようにできているか(細胞・組織・器官)
11.魚の体色変化
12.鳥の生態と行動観察(今や有名!東工大名物インコの観察)
13.重量感覚についての識別閾
授業開始時に配布する。
基礎生物学講義を同時履修することが望ましい。
出席とレポート、および平素の授業態度。レポートは提出期日厳守。
屋外や学外で団体で実習することが多い。教員の説明をよく聞き、指示に従うこと。また、事前に掲示で指示することもあるので、掲示にも注意を払うこと。一年間、休まず履修するのが肝要である。