近代日本の思想と文学   Modern Japanese Literature and Thought

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担当教員
野網 摩利子 
使用教室
金9-10(B226(す))  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0854
シラバス更新日
2010年9月27日
講義資料更新日
2010年9月20日
学期
後期  /  推奨学期:2,4,6,8

講義概要

世界の文化の結節点として小説の言葉を考える。とくに、東洋の思想と西洋の思想とが出会う場でああった森鴎外の小説と夏目漱石の小説とを取りあげる。小説家はおそらく、普通に考えられている以上に、世界規模の脈々たる思想の流れに応答しようと懸命である。新しい言葉の運動はそういうところに生まれるのだ。この模様について大きくかつ緻密に描く講義としたい。

講義の目的

日本の近代小説に取りこまれた、古今東西の思想の力を体感してもらうことを目的とする。空間的のみならず、時間的にも横断する知性ならびに能力を獲得する一助にしてほしい。

講義計画

第1回 日本近代文学と北欧文学概説
第2回 森鴎外訳イプセン『ノラ』
第3回 『ノラ』
第4回 日本近代文学と心理学概説
第5回 夏目漱石『それから』
第6回 『それから』
第7回 『それから』
第8回 森鴎外『金毘羅』
第9回 『金毘羅』
第10回 森鴎外『鼠坂』
第11回 『鼠坂』
第12回 日本近代文学と仏教概説
第13回 夏目漱石『彼岸過迄』
第14回 『彼岸過迄』
第15回 まとめ

教科書・参考書等

プリントを用意する。

関連科目・履修の条件等

人数制限をする場合があるので、第1回目の授業に必ず出席すること。

成績評価

毎回の感想文と期末のレポートによる。

その他

連絡先:世界文明センター(内線3892)

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