社会の理工学そして芸術   Theory and Technology for Society and Arts

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担当教員
肥田野 登 
使用教室
月3-4(西9-626)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0182
シラバス更新日
2010年9月25日
講義資料更新日
2010年10月18日
アクセス指標
学期
後期  /  推奨学期:2

講義概要

この講義は人間によって構成される社会の理学と工学を考えてみようというものです。そのために最も進んだ社会科学である経済学の原理、エッセンスをコンパクトに教授します。さらにそれを補完する心理学、そして問題解決につながる社会の工学の考え方として費用便益分析を学ぶとともに。さらに社会の理学と工学の問題点と新たな可能性を,芸術を媒介として考え,またその創作によって追求します。

講義の目的

皆さんは自然や物質を対象にした理学や工学は良くご存知だと思います。それでは社会や人間を対象にした理学や工学があるのだろうかと考えたことはないでしょうか。
この講義は人間によって構成される社会の理学と工学を考えてみようというものです。数式を使う理論、言語を使う理論など、社会の理学の可能性を探ります。特に基本となる経済学と心理学について考えます。そして問題解決につながる社会の工学の考え方を学び、また具体的に社会の理学と工学を理解するために演習を行います。さらに社会の理学と工学の問題点と新たな可能性を、芸術を媒介として考えます。

講義計画

イントロダクション
1.大学で勉強するということはどういう意味を持つのでしょうか-対象、目的、方法、社会の理学(経済学と心理学)
2.論理的思考-人間の行動はどのように定式化すればよいのだろう。人間の効用、他者が存在する時は
3.人間は合理的か?心理学からの問いかけ
4.個人から社会の定式化:社会の制約-荒野を照らす理論の輝き
5.合成の誤謬:各人にとって最適は全体にとってどうか?マクロの経済学
6.人間と社会の問題の解決:因果論理
7.社会の工学:経済政策と推定:行動から、ロジットモデル
8. 工学を超えて、あるいは感動―デザインとアートの差異、芸術からの解決、さらに芸術を超えた地平:自然を超えられるか。
9.芸術作品の発表

教科書・参考書等

各回のノート参照

関連科目・履修の条件等

この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。

成績評価

この講義は演習を行い学生諸君の課題レポート、作品の発表およびテストを行います。

担当教員の一言

人間と社会を深く理解したい人のために、これまで知らなかった世界の扉を開ける講義です。学生諸君の読書への関心、論理的な物の見方、そして表現へのこだわりを期待したと思います。一回目の授業に必ず出席すること。

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