西洋近現代思想史   History of Modern Western Thoughts

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担当教員
山田 有希子 
使用教室
月5-6(H121)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0131
シラバス更新日
2010年3月24日
講義資料更新日
2010年3月22日
学期
前期  /  推奨学期:3

講義概要

「思想」とは「いかに生きるべきか」の指針になるものであり,さらに,ある哲学者によれば,精神的かつ物理的な意味において,防衛と攻撃の「武器」ともなりうるものである。周知のごとく,とりわけ「西洋」「近代」思想が現代社会に与えてきた影響は,宗教,政治,経済,科学技術等々の多方面において無視できない多大なものがある。
本講義では、「西洋」とは何か、「思想」とは何か、という大前提を問うことから始め、次に、古代ギリシャから現代思想にいたるまでを概観する。その上で「近代」に着目し、「科学」と「自由」をキーワードに、「西洋思想」の本質およびその問題点を探っていく。先人たちの思想と現代社会に生きる我々のそれとの比較および影響について考えながら、現代社会が抱える具体的諸問題(環境問題、先端医療技術にまつわる倫理問題)にも言及する。

講義の目的

本講義の目的は,時間的・空間的に遠い異国の思想を通覧するにとどまることなく,同時に,我々自身のリアルタイムの社会問題(環境問題,先端医療技術倫理問題,経済問題等々)の根幹を押さえることにある。受講生が、そうした諸「問題」について、自分なりの意見や考えをもち、論述、展開できるようになることが最終目標である。

講義計画

第1週 ガイダンス
第2週 §1 西洋思想とは      (1)思想とは   (2)西洋と東洋について
第3週               (3)思想「史」・・・歴史という概念について
第4週 §2 西洋思想史概観    (1) 西洋思想史の時代区分
第5週               (2) 中世から近代への三大革命
第6週               (3) 近代と現代~「応用倫理」の諸問題へ ①
第7週                                    ②
第8週 §3 西洋思想と科学技術の問題  (1) 伝統的技術 と 近代技術
第9週                  (2) 技術倫理の問題  ①
第10週                              ②
第11週 §4 自由と責任の問題へ ~いかに生きるべきかを問いながら
第12週             (1) 自由であるとはいかなることか
第13週 (2) 自由主義思想(liberalism) について
第14週 (3) 責任の概念        ~ 「言葉」の力 と 哲学
第15週 期末試験

教科書・参考書等

必要な資料・レジュメは適宜配布する。

関連科目・履修の条件等

この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。

成績評価

2/3(期末試験を含め10回以上の出席)を評価対象とする。平常点(20%)、学期末試験(80%)の結果を総合して評価する。

担当教員の一言

出欠カードには、毎回受講者のみなさんの質問、意見、批判等を記入してもらいます。
次回の講義では、それを反映しながら内容が編成されます。双方向型の授業を目指していますので、積極的な参加を求めます。
なお、人数制限をする場合があるので、一回目の授業に必ず出席すること。

その他

連 絡 先:大岡山西9号館7階714号室 価値システム事務室

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