音楽を学術的に研究することはどういうことなのだろうか。本講義ではポピュラー音楽研究の最前線の研究成果を提示することによって,冒頭の回答としたい。
〈ポピュラー音楽研究の諸相〉
近年、ポピュラー音楽を学術的な研究対象とするようになってきた。20世紀のポピュラーカルチャーを論じる際に避けて通ることができないものが、ポピュラー音楽なのだから、学術的な研究対象になるのは、至極当然のことである。本講義ではポピュラー音楽を学術的に研究することはどういうことなのか、ということをについて論文を読み進めながら考えたい。
以下の内容を予定していますが、順番を変更することもあります。
1. イントロダクション---授業のねらい---
2. ポピュラー音楽とは何か(1)
3. ポピュラー音楽とは何か(2)
4. ポピュラー音楽の<いま>をどうとらえるか
5. 「音楽のデジタル化」がもたらすもの
6. ポピュラー音楽とネットワーク
7. 音楽産業と消費者
8. ポピュラー音楽にみる文化政策
9. ポピュラー音楽の<過去>とどう対峙するか
10. グローバル化にみるポピュラー音楽
11. 音楽雑誌とポピュラー音楽
12. ジャンルの誕生-「演歌」
13. ブラス・サウンド-「甲子園」
14. まとめ
東谷護編著『拡散する音楽文化をどうとらえるか』(勁草書房)2,940円
講義はテキストを読み進めながら行われますので、テキストを必ず手元におくようにしてください。
この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。
テスト、レポート等(予定)
講義はテキストを読み進めながら行われますので、文章を読むのが苦手な方にはおすすめできません。
なお、人数制限をする場合があるので、一回目の授業に必ず出席すること。
推奨学期:1学期
連 絡 先:大岡山西9号館7階714号室 価値システム事務室