従来のメディア観は,「送り手→メディア→受け手」という,シャノン・ウィーバーのモデルが基本となっていた。しかし,このモデルはマスメディアの分析では効力を発揮していたものの,様々なコミュニケーション活動に適応するには限界があることが,近年,心理学を中心にして次第に明らかにされている。本授業では,新たなメディア観について,理論的枠組みと具体的な実証的研究を織り交ぜながら紹介していく。
従来のメディア観は、「送り手→メディア→受け手」という、シャノン・ウィーバーのモデルが基本となっていた。しかし、このモデルはマスメディアの分析では効力を発揮していたものの、様々なコミュニケーション活動に適応するには限界があることが、近年、心理学を中心にして次第に明らかにされている。本授業では、新たなメディア観について、理論的枠組みと具体的な実証的研究を織り交ぜながら紹介していく。
1.メディアとは何か
2.サルから人間へ~進化におけるメディア誕生
3.基本的メディア~思考としての言葉
4.子どもの発達とメディア1~子どもの独り言
5.子どもの発達とメディア2~大人の独り言
6.メディア観の変容1~従来のメディア研究
7.メディア観の変容2~ユーザー重視の視点へ
8.メディア観の変容3~メディアの等式
9.生活の中の文脈へ1~CSCW
10.生活の中の文脈へ2~状況的認知
11.生活の中の文脈へ3~分散的認知
12.文化歴史的理論の発展1~ヴィゴツキーのメディア観
13.文化歴史的理論の発展2~ヴィゴツキー以後の研究
必要に応じて資料を配布する。
この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。
学期末試験の成績に基づく。
人数制限をする場合があるので、一回目の授業に必ず出席すること。
推奨学期:1学期
連 絡 先:大岡山西9号館8階805号室(内線2262)