ファッション政策論   Fashion Policy

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担当教員
中村 仁 
使用教室
月5-6(W241)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
3626
シラバス更新日
2009年9月28日
講義資料更新日
2009年9月28日
学期
後期  /  推奨学期:4

講義概要

近年日本を発信源とする、ファッションやアニメーション、映画、ゲーム、音楽などの文化が海外において高い評価を受ける事例が増加している。特にリアルクローズファッションはアニメーションやゲームに続き、日本が発信する文化として新たな注目を集めている。この現象は、外国の人々が日本に対する共感と信頼を高めることにつながるとともに、産業としての国際競争力も増加することが期待されている。行政もこの流れを支援するため、さまざまな施策を行っている。この講義は、ファッション等のクリエイティブ産業を例として、これからの時代の産業政策を概観する。
なお、必要に応じて同分野の実務家をゲストスピーカーとして招へいする。

講義の目的

産業政策とは、一定の経済的社会的目標を達成するために国家が個々の産業活動・市場機構に介入する諸政策の総称である。日本は、これまでの高度成長時代に特に顕著な成果を収めた、「追いつき追い越せ」をキャッチフレーズとした先進国へのキャッチアップを目指す後発資本主義国の方策としての産業政策から、新しい産業政策への変革が求められている。この授業では、産業政策について概要を学んだ上で、行政がこれらの産業を支援する具体的な取り組みを学ぶことを通じて、これからの新しい時代の産業政策について学ぶものである。

講義計画

01 オリエンテーション
02 日本におけるこれまでの産業政策
03 日本におけるクリエイティブ-芸術と産業-
04 日本のファッションと文化・産業
05 ファッション産業概論
06 ファッションビジネスのマネジメント(1)
07 ファッションビジネスのマネジメント(2)
08 ファッションビジネスのマネジメント(3)
09 ファッションビジネスとメディア(1)
10 ファッションビジネスとメディア(2)
11 ファッション産業政策
12 総括

教科書・参考書等

講義資料を配布する。

関連科目・履修の条件等

特にありません。

成績評価

レポートおよび出席点をもって評価する。

担当教員の一言

ファッションやアニメーション・映画は、一般的に芸術と定義される絵画や音楽と違うものの、実際には高い芸術性が認められる事例がたくさんあります。このような、芸術と産業の境界があいまいな分野での産業政策を学ぶことは非常に有意義であると考えています。

その他

推奨学期:4学期
連 絡先 :すずかけ台J2棟1603号室
     Internet:nakamura.j.ad@m.titech.ac.jp

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