古典から近代文学,現代文学まで,日本文学の様々な話題を平易に解説し,あわせて,学生諸君の読書案内も兼ねる。内容は年度によって異なるので,シラバスを参照すること。
当初予定を変更して、今年度は前期「国語」に引き続き、『遠野物語』の読解を継続します。来年は『遠野物語』出版から百年です。一見素朴で単純な『遠野物語』の内容を、文学や日本文化論に接続させながら、「物語論的に」解釈します。どんな意外な解釈を提示できるか、お楽しみに。なお、「国語」を受講しなかった学生諸君も受講できます。
◆幽霊と言葉と小説の力……三島由紀夫は何におびえたか。
◆死んだらどこに行くのか……本居宣長、平田篤胤、柳田国男
◆デンデラ野。姥捨て……「大和物語」と「遠野物語」と「楢山節考」
◆妖怪とはなにか……零落する神々
その他
『遠野物語』(角川ソフィア文庫)必携
参考書 井口時男『柳田国男と近代文学』(講談社)
この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。
朝早い授業ですが、授業中になるべく多く、短い文章を書いてもらって平常点とします(約30~40点)。他に正規のレポートも課します(約60~70点)。詳細は初回の授業で。
人数制限をする場合があるので、一回目の授業に必ず出席すること。
推奨学期:8学期
連絡先:大岡山西9号館9階913号室(内線2260)