教育工学I   Educational Technology I

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担当教員
松田 稔樹 
使用教室
水7-8(W934)  
単位数
講義:0  演習:1  実験:0
講義コード
3510
シラバス更新日
2009年7月30日
講義資料更新日
2009年7月30日
学期
前期  /  推奨学期:3

講義概要

I 教育工学的アプローチによって,授業を設計,実施,改善するための基礎的な知識や,基本的な考え方,手法を理解し,体験を通じて修得することを目的とする。
II 教育工学的な考え方,教授・学習に関わるモデル,教授法などの基礎知識と,授業設計・評価のための目標分析,誤り・つまずき分析,授業展開分析,コミュニケーション過程の設計,授業評価,学習評価などの手法を内容とする。
III 本授業は,学部2年生以上(学科所属している学生)で,原則として「発達と学習 I・同 II」「教育基礎第一」「教育課程の意義・編成と教科の指導法 I(ただし,情報を除く)」の単位を既に修得している者のみ,履修を認める。(単位未修得の者に対しては,開講前の週に本授業に関連する内容についての試験を行い,合格した者にのみ履修を認める。試験範囲については,http://www.et.hum.titech.ac.jp/~matsuda/et.htmlを参照のこと。科目等履修生で当該単位未修得の者は,教務課への履修希望届けを提出する前に担当教員に相談すること。工業の免許状取得希望者は,本授業科目を5学期に履修することを推奨する。)また,本授業は形式的に集中講義の形をとるが,出席を重視するため,同じ授業時間帯の他授業科目との重複履修や,欠席が3回以上の者の単位取得は認めない。

講義の目的

・教育活動の改善を図るための教育工学の考え方や手法を習得する。
・授業の設計、実施、評価、改善に必要な知識と技能を習得し、教科書等から授業を計画する上で役立つ教育情報を抽出、整理し、それ等に基づいて授業を設計したり、模擬授業を行い授業の改善点を指摘できるようになる。

講義計画

・オリエンテーション、教育工学とは?、教育課程編成
・教授・学習に関するモデルと教授法
・目標分析と学習評価
・誤り・つまづき分析
・授業展開分析、数理的な見方・考え方とその育成
・指導案作成
・教育評価と授業改善

教科書・参考書等

・牟田博光編著(1993) 教育システム工学講座第1巻・教育システムの改善、第一法規
・坂元昻編著(1990) 教職課程講座第4巻・教育の方法と技術、ぎょうせい
・R.M.ガニエほか/鈴木克明ほか訳(2007) インストラクショナルデザインの原理、北大路書房

関連科目・履修の条件等

・原則として毎回課題を課す。課題の内容は、その日の授業内容に関連するものであり、また多くの場合、次の授業を受けるための前提となるものである。よって、第3回までの課題を期限までに提出しない者は、履修を取り消すものとする。また、3回以上休んだ者(遅刻・早退を含め、同等と判断される者を含む)には単位の取得を認めない。
・本授業は、学部2年生以上(学科所属している学生)で、原則として「教職概論」「教育基礎第一」「教育制度」「発達と学習Ⅰ・同Ⅱ」「教育課程の意義・編成と教科の指導法Ⅰ(ただし、情報を除く)」の単位を既に修得している者のみ、履修を認める。(単位未修得の者に対しては、開講前の週に本授業に関連する内容についての試験を行い、合格した者にのみ履修を認める。試験範囲については、上に示したWebページを参照のこと。科目等履修生で当該単位未修得の者は、教務課への履修希望届けを提出する前に担当教員に相談すること。工業の免許状取得希望者は、本授業科目を5学期に履修することを推奨する。)
・本授業ではコンピュータの活用を必須とする。教員免許取得に必須の「コンピュータリテラシー」又は「コンピュータサイエンス入門」を履修済みであることを前提として授業を行う。また、表計算ソフトウェアの基本操作についても習得していることを前提として行う。

成績評価

・出席状況と提出課題、期末試験に基づいて行う。
・中間試験を実施し、設定した点数をクリアできない場合は、それ以降の履修を認めない。試験内容は、授業設計や指導案作成に必要な用語や概念等の理解に関するもので、下記履修上の注意事項における前提試験の内容と類似する部分が多い。試験内容については、学習を奨励するため、できるだけ事前に公表する。
・本授業は教職を志す者が履修する科目であり、「授業を休まない」「期限までにやるべきことを行う」という姿勢は、教員になる者に求められる重要な資質であると考えている。

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