I 物理学で用いられる実験技術を修得し,また,実験テーマに関する物理概念を習得し,これを実験によって確かめる。
II 前学期においては,力学・波動・光・熱についての7実験題目について,後学期においては,電磁気・原子物理についての7実験項目について実験を行う。コンピュータを用いたデータ収集,処理技法の修得も行う。
2または3人一チームの少人数で実際に実験を行うことにより基礎物理学の理解の一層の向上を計る。なお,実験に先立ち,実験テーマに関わる物理事項に関し解説を行う.また、基本的な装置の操作方法、データの収集、整理、解析、および考察等の実験の基礎を学ぶ。下記16の実験テーマのうち1から7までを前学期に、残りを後学期に行う。担当教員の指導のもと、各テーマ毎にインストラクター(助教、技術職員、大学院生(T.A.))1人が直接指導に当たる。コンピュータを用いたデータ収集や整理等も学ぶ。
1. 角運動量および慣性力
2. ヤング率
3. 液体の表面張力の測定
4. 固体の比熱
5. 空気の比熱の比
6. 光の回折と干渉
7. 光の波長の測定
8. 電気抵抗
9. 熱起電力
10. 磁気エネルギー
11. 等電位線
12. 交流回路と共振
13. トランジスタ増幅器の周波数特性とパルスに対する応答
14. GM計数管によるβ線の吸収測定
15. 電子のe/m
16. Planck定数
垣本史雄 他編 「基礎物理実験」(東京教学社)
受講希望者は、毎年4月に催されるオリエンテーションに出席して、受講方法の詳細について説明を受けること。前期のみ、または後期のみの履修は認めない。
提出レポート(前後期各1回)、出席状況および履修態度
1つの装置を2~3人で使用できるという恵まれた環境の中で物理学実験の楽しさを充分味わっていただくことを第一目的と考えています。