日本とアジア   Japan and Asia

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担当教員
GAVAN MCCORMACK  McCormack Gavan 
使用教室
 
単位数
講義:1  演習:0  実験:0
講義コード
0825
シラバス更新日
2009年7月30日
講義資料更新日
2009年7月30日
学期
前期  /  推奨学期:1,3,5,7

講義概要

長年脱亜こそが至上命令であった近代日本はアジアとは対立的関係にあった。しかし、「アジア主義」に続いて「大東亜主義」が宣言され、アジアの解放者としてアジア支配を唱える日本帝国はアジアに回帰する態度をとるなど、脱亜は極めてあいまいなものであった。20世紀末になってから、日本の近隣諸国が経済的にも政治的にも高度に成長すると、日本はアジア諸国とはじめて基本的に対等な新しい関係を築く必要性に迫られたのであった。このコースでは、日本の対アジア関係の変化と今、日本が直面する問題に焦点を当てる。
原則としては、授業は日本語で行うが、みな英語を読めると考えていますし、場合によってクラスで英語を使かもしれません。

講義の目的

長年脱亜こそが至上命令であった近代日本はアジアとは対立的関係にあった。しかし、「アジア主義」に続いて「大東亜主義」が宣言され、アジアの解放者としてアジア支配を唱える日本帝国はアジアに回帰する態度をとるなど、脱亜は極めてあいまいなものであった。20世紀末になってから、日本の近隣諸国が経済的にも政治的にも高度に成長すると、日本はアジア諸国とはじめて基本的に対等な新しい関係を築く必要性に迫られたのであった。このコースでは、日本の対アジア関係の変化と今、日本が直面する問題に焦点を当てる。
原則としては、授業は日本語で行うが、みな英語を読めると考えていますし、場合によってクラスで英語を使かもしれません。

講義計画

第一週 (5月18-22日)
「日本的なるもの」というのは結局何?「日本人論」
「国民性」の概念?
「アジア」というのは何?
日本は独特な文明か?
ルース。ベネディクト、 菊と刀、1948.
時代によって(古代から平成まで)
満州と「民族協和」

第二週 (5月25-29日)
安保とアジア(米軍再編 etc.)
「在日」のこと
沖縄のこと
日本的「ユートピア」と『ディストピア』(Dystopia)
「東アジア共同の家」
家のない人たち「ロストジェネレーション」現象

教科書・参考書等

ガバン・マコーマック『属国 -米国の抱擁とアジアでの孤立』凱風社 2008 (序、第1章、第2章、第5章)
ルース・ベネディクト(Ruth Benedict)『菊と刀』(The Chrysanthemum and the Sword) 英文1946、和訳1948

成績評価

1.常に積極的に参加する(30%)
2.小論文A(20%) 一週目の終わりまでに、日本の文化とアイデンティティの基本は『恩』と『義理』であるという考えについてレジュメを作る。
3. 小論文B(50%)二週目の終わりまでに、最近の訴訟事件、映画、テレビ、小説、アニメ、その他から日本のアイデンティティと対アジア関係を考察できる作品を選び、コメントする.

担当教員の一言

人数制限をすることがあるので、1回目の授業に必ず出席すること。

その他

推奨学期:1,3,5,7 連絡先:世界文明センター(内線3892)
『文明科目学習案内』に6月上旬2週間の集中講義と記載しましたが、5月下旬2週間の集中講義です。

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