出版ワークショップ2009B   Publication Workshop 2009B

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担当教員
吉田 弘 
使用教室
月5-6(W936)  
単位数
講義:0  演習:2  実験:0
講義コード
0808
シラバス更新日
2009年9月30日
講義資料更新日
2009年9月28日
学期
後期  /  推奨学期:2,4,6,8

講義概要

「出版は時代の文化を映す鏡である」と言われています。
出版業界はいま、新しいメディアの台頭、若者の活字離れの中で揺れ動いています。ニーズに応えることのできる新しいトレンドの創出が切望されているのです。この出版・編集ワークショップでは,学生がそれぞれに選択したテーマに沿って小雑誌を制作します。企画、取材、撮影、デザイン、印刷までの行程を全て自ら体験することによって、豊かな発想、明快なプロモーションを身に着ける一助となればと考えます。

講義の目的

「出版は文化のバロメーターである」と言われています。その出版が新しいメディアの台頭、活字離れの中で揺れ動いています。
新しいトレンドを創出するユニークなアイディアが切望されているのです。この出版・編集ワークショップでは、出版界の現状を知り、今後の展望を考えることに始まり、それぞれが選択したテーマに沿って、小さな雑誌、あるいは自分史を制作します。
「工学」と「文学」、「文明」と「文化」、「研究活動」と「創作活動」すべて社会と密接な関係を持つものであり、これを否定しては成立しないものなのです。情報伝達の一機関【メディア】として活字媒体【出版業界】があげられます。社会を知ることは多くの情報に触れることから始まります。
【出版界のメカニズムのいま】を知ることは【社会のいま】を知ることに通じるはずです。このワークショップでは雑誌、書籍作りの【企画から制作】までの行程を実践すること、生の【情報を収集し、選択し、整理すること】を学習します。同時に【企画立案とは?】【わかりやすい文章表現とは?】を学ぶことも可能にします。

講義計画

1 主題:基礎知識①ガイダンス②本が読者に届くまで
内容:講義 ①出版業界の現状 ②出版社のシステム ③ルートのいろいろ ④新ルートの開発

2 主題:実践へのアプローチ① 雑誌を作る
内容:講義 ①雑誌の定義と制作の基礎知識 グループワーク(以下GW) ①グループ分け 1グループ=最大5人 10グループ以内

3 主題:講義&実践
内容:講義 編集部の仕組みと本の構成  GW 企画会議と役割分担

4 主題:講義&実践
内容:講義 進行表と取材活動への基礎知識 写真・イラスト・ライター、取材対象人物など GW 進行表作成と取材活動へのアプローチ  *資料収集 *素材の種類と入手方法

5 主題:実践
内容:GW 取材活動と現状報告  *何が足りないかの整理

6 主題:講義&実践
内容:講義 台割りとは? GW 台割りの作成と提出・取材活動の進行報告

7 主題:講義&実践
内容:講義 読みやすい文章とは GW ラフレイアウト(文字数の設定)と本文の執筆① *取材活動の続行

8 主題:講義&実践
内容:講義 文章校正とは 色校正とは * 校正記号 GW   校正実践と本文の修正 * 本文の加筆・訂正・修正 * デザインとの関連確認

9 主題:講義&実践
内容:講義 表紙に必要な要素(文字・写真など)  書店店頭効果とは? 用紙と印刷 GW 表紙作成の立案と実践

10 主題:実践
内容:GW 表紙作成

11 主題:実践
内容:講義 目次と編集後記 GW  目次と編集後記の作成 * 試し刷り(印刷プリントアウト)

12 主題:講義と実践
内容:講義 広告・パブリシティ展開 GW ページネーションの確認と修正

13 主題:講義と実践
内容:講義 制作物の途中評価 GW 最終印刷前の細部確認

14 主題:実践
内容:GW 最終印刷

15 主題:講義と作品の反省会
内容:PW 個々の意見発表

教科書・参考書等

プリント配布

関連科目・履修の条件等

Aを履修した学生がBを履修してもよい。学生の達成度に従って別課題を与える。

成績評価

期末の制作物を提出。
企画の独創性、構成力、文章力、デザイン力、出欠などを評価する。

担当教員の一言

講義計画・グループワークともに進行状況によって随時変更有。
人数制限を行う場合がある。1回目の授業に必ず出席すること。

その他

推奨学期:2,4,6,8 連絡先:世界文明センター(内線3892)

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