東工大に<和アート>の風を――
古来、日本人たちはどのような視線で空間をとらえ、かつ表現してきたのか、絵巻物や屏風や浮世絵の世界に浸りながら考えます。
歴史学と美術史の2つの分野のコラボレーションですので、毎回、教員は2名とも出席して、お互いの視線の違いを確認しつつ、時には大ゲンカも?
フロアを巻き込んで熱い空間にしたいと願っています。
感性、なんて、そう簡単に身につくものではないでしょう。
それでも、絵のシャワーをたくさん浴びて、そしてへたっぴぃでも自分でお絵かきの真似事をしてみることで、
会得していただける部分がきっとあると信じます。
第一幕 昔の日本 中世びとの視線
北野天神縁起 ~まずは学問の神様に御挨拶
信貴山縁起 ~超能力僧の伝説
道成寺縁起 ~逃げる男に追う女 愛の悲劇
槻峯寺建立修行縁起 ~巨匠・土佐光信と修験道の魔力
第二幕 昔のヨーロッパ キリスト教の世界観の中で
ルネッサンスのはるか前 ~数量化革命
レオナルド・ダ・ヴィンチ ~天才の故郷を訪ねて
細部に宿りし神のすがた ~フェルメール
カラヴァッジョ伝説 ~天才画家にして殺人犯
第三幕 ちょっと昔の日本
浮世絵~広重 ふるさとへの思い
浮世絵~写楽 模写してみれば我が自画像
浮世絵~北斎 画狂人の離れ技
絵から写真へ ~カメラという視線
アンコール(あれば)
歴史のまなざし/美術のまなざし ふたりのぐだぐだトーク
毎回豪華なカラープリントが配付される……かも。
初回ガイダンスは10:40より山室の歴史パート、11:30より高岸の美術パートと二部構成の総入れ替え制でおこないます。
受講者数制限をおこないますので、どちらか一方に必ず出席し、所定のエントリーレポートを提出してください。
出席&レポート:毎回、提出していただくミニ課題、および期末レポートの内容を総合して評価します。
うちわけは
出席してミニ課題提出 5点満点×13回
期末レポート 50点満点 (ただし採点は激辛)
山室パートはプチ・プレゼンテーション、髙岸パートはプチ・お絵かきあり。
見る専門ですか?それとも描くのも好きですか?
絵に関心のあるかたなら、どなたでも歓迎。
スクリーンに画像をたくさん投影し、イメージゆたかに語りたいと準備しています。(高岸)
ケンカしつつも、はや4年。
関西人タカギシのツッコミをどうしのぐか、今年も試練は続きます。
毎回、ふたりの教員が出席する講義なんて、そうそう学内にないでしょう。お得ですよ。(山室)
推奨学期:5学期
連 絡 先:山室 恭子 大岡山西9号館5階516号室(内線2266)