中国人または台湾人の留学生を対象として、中国でもっとも権威のある論語の注釈書である楊伯峻『論語譯注』(中華書局)を読む。なお、この本は繁体字で書かれている。日本語の参考書として、金谷治訳注『論語』(岩波文庫)もあわせて読む。
中国、または、台湾からの留学生を対象にして、中国や朝鮮や日本で古くから読まれてきた論語を学ぶ。テキストは、楊伯峻『論語譯注』(中華書局、1980年12月第2版)を使う。楊氏の本は中国語で書かれた論語の注釈の中でも権威があるとされるもののひとつである。日本語の論語として岩波文庫版『論語』(金谷治)を比較のためにあわせて使う。
学生諸君が、学而編の最初の章「子曰:学而時習之、不亦説乎?」から始めて、各章ごとに内容について報告する。
「ねらい」で記したように、楊伯峻『論語訳注』(中華書局)と金谷治『論語』(岩波文庫)。なお、楊氏の本は繁体字で書かれている。
この授業は「少人数授業」であるから、演習形式で行うので、人数が多数になった場合には受講を制限する。
この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には総合科目Bの単位として認定されます。
発表内容をもとに成績を評価する。
この科目は、平成18年度以降の入学生には文系ゼミ、17年度以前の入学生には文系発展ゼミの単位として認定されます。
論語は、春秋時代の中国の代表的な政治理論(徳治主義)である。それをしっかり理解する。また、論語は君主観や女性観など現代人からはなじめない部分もあるが、自分をととのえ、家族や友人を大事にするということが政治道徳の基本にあり、それらは現代人の生き方に通じるものがある。(なお、このシラバスは、授業の改善のために変更する場合があります。)
推奨学期:5学期
連絡先:大岡山西9号館8階806号室(内線2372)
E-mail: takana@valdes.titech.ac.jp
WWW home page: http://www.valdes.titech.ac.jp/~tanaka/