社会ネットワーク理論   Social Network and Decision Making

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担当教員
猪原 健弘 
使用教室
金1-2(W935)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0186
シラバス更新日
2009年7月30日
講義資料更新日
2009年7月30日
学期
前期  /  推奨学期:3

講義概要

私たちは,他の多くの人と共に社会ネットワークを形成している。また,社会ネットワークの中での私たちの暮らしは意思決定の連続である。その意思決定は互いに他者に影響を及ぼし,さらに社会ネットワーク全体の振る舞いにも影響を与える。この講義では,特に,「私たちが他者に対して持っている態度」に注目して,私たちの意思決定と社会ネットワークの振る舞いの間の関係を数理的に調べていく。

講義の目的

私たちは、他の多くの人と共に社会ネットワークを形成している。また、社会ネットワークの中での私たちの暮らしは意思決定の連続である。その意思決定は互いに他者に影響を及ぼし、さらに社会ネットワーク全体の振る舞いにも影響を与える。この講義では、特に、「私たちが他者に対して持っている態度」に注目して、私たちの意思決定と社会ネットワークの振る舞いの間の関係を数理的に調べていく。

講義計画

第1部 集団意思決定状況のモデル
1. 協力的意思決定状況と競争的意思決定状況
2. 協力的意思決定状況のモデルと分析
3. 競争的意思決定状況のモデルと分析
第2部 態度とその安定性
1. 社会ネットワークと態度
2. バランス理論の多様性
3. バランスの特徴づけ
4. 分離可能性と集群化可能性
5. 集群化可能性の特徴づけ
第3部 協力的意思決定状況と態度
1. 協力的社会システム
2. 意思決定基準への態度の影響
3. 議論の停滞と分離可能性
4. 交渉整合性と集群化可能性
第4部 競争的意思決定状況と態度
1. 競争的社会システム
2. 関係支配戦略均衡と関係ナッシュ均衡
3. 関係均衡を用いた分析

教科書・参考書等

教科書:「感情と認識-競争と社会の非合理戦略 II」、勁草書房、2002年
参考書:「合理性と柔軟性-競争と社会の非合理戦略I」、勁草書房、2002年

関連科目・履修の条件等

この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。

成績評価

期末試験(80%)と講義中に行う演習(20%)による。

担当教員の一言

私たちの心理的側面である「態度」と、意思決定や情報交換の関わり合いに注目しながら、集団意思決定状況の振る舞いについて解説していきます。このような分野でも数理的枠組みが利用できることを知っていただきたいと思います。
なお、人数制限をする場合があるので、一回目の授業に必ず出席すること。

オフィスアワー
毎週金曜日、午後4時~午後5時

その他

推奨学期:3学期
連 絡 先:大岡山西9号館8階813号室

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