経済学第二   Economics II

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担当教員
大和 毅彦 
使用教室
月5-6(H135)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0158
シラバス更新日
2009年10月5日
講義資料更新日
2010年1月18日
学期
後期  /  推奨学期:4

講義概要

 ミクロ経済学は、社会における最小の経済主体である個人(消費者または家計)や企業の、財・サービスの生産・消費・分配に関する合理的行動の分析を行う学問である。ここで財とは、食糧・衣服など人間の日常生活に必要な消費財や、企業が様々な財の生産に用いる原材料や機械などの資本財を意味し、サービスの中には、輸送・通信・医療・教育などのサービスが含まれる。
 また、合理的行動とは、ある制約条件を満たす範囲内で目標を最もよく達成する選択を行うことである。例えば、消費者は、自分の持っている所得の範囲内で自分の効用(満足度)が最も高くなるような財の組み合わせを選ぶ。他方、企業は、所有している生産原材料・機械を効率よく利用して、利潤を最も大きくするような生産計画を立てる。個々の経済主体にとって、生産・消費に関する最適な選択は何か、社会全体として、どのような財・サービスの分配を行うべきかを吟味する.
 公務員試験、各種国家試験にも出題される科目であり、国家・地方公務員、税理士、公認会計士等を目指す人は履修を薦める。
 また,理論の知識を深めることを目的として,経済実験も数回行なう予定である.

講義の目的

本講義では、経済学第一に引き続き,近代経済学を学ぶ上で必要不可欠となるミクロ経済学の基本的な知識を身に付けることを目的とする。

講義計画

1) 競争市場均衡
A.競争市場均衡
B.消費者余剰と生産者余剰
C.競争均衡の最適性
2)独占
A.独占企業の利潤最大化
B.完全競争と独占の比較
3)交換経済
A.部分均衡分析と一般均衡分析
B.エッジワース・ボックス 
C.個人合理的な配分
D.パレート効率な配分
E.市場取引
F.市場均衡とコア
G.公平性
4)公共財供給
A.公共財とは
B.自発的支払メカニズム
C.コルムの三角形
D.リンダール均衡

教科書・参考書等

特定のテキストは使わない。
石井、西條、塩沢 「入門・ミクロ経済学」 (有斐閣、1995年)
石井、西條、塩沢 「演習入門・ミクロ経済学」 (有斐閣、1996年)
武隈愼一 「ミクロ経済学」(新世社,1999年)
西村和雄 「ミクロ経済学入門」(岩波書店,1995年)
西村和雄 「ミクロ経済学」 東洋経済新報社

関連科目・履修の条件等

この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。

成績評価

試験(70%),宿題と実験レポート(30%)をもとに評価する.病気・事故等の特別の場合を除いて、レポート・再試験による救済措置は取らないので、各試験に全力を尽くすこと。 

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