近世以降の日本の科学研究の社会におけるあり方の歴史的変化について講義する。蘭学の成立と展開,お雇い外国人,高等教育制度の成立,科学研究の自立,諸研究機関の成立,日本の科学者,女性と科学,戦争と科学,戦後の科学・技術などのテーマを取り上げる。
18世紀末に蘭学として西洋科学が日本に移入されて以降の、日本における科学研究の展開について講義する。日本においてどのように科学が受容され、そこから独自の研究がどのように発展したのか検討し、日本社会における科学研究の特徴について考察する。
1. 蘭学事始め
2. 宇田川榕菴と『舎密開宗』
3. 明治の科学・技術とお雇い外国人
4. 帝国大学の成立
5. 東京工業大学の起源
6. 明治大正の科学者群像
7. 戦前の理化学研究所
8. 女性科学者の先駆者たち
9. 戦争と科学
10. 戦後の科学体制の民主化
11. 公害病と技術者・科学者
12. 戦後の科学技術
13. 日本の科学のいま
教科書はとくに使わない。適宜、資料を配布し、参考文献を紹介する。
出席率が十分であることが単位認定の前提であるから留意すること。
この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。
学期途中のレポートと学期末の試験で評価する予定である。
たんに受け身で講義を聞くのでなく、双方的な授業になるように工夫したい。
なお、人数制限をする場合があるので、一回目の授業に必ず出席すること。
推奨学期:8学期
連絡先:大岡山西9号館4階410号室(内線2270)