倫理学とは、人間の行為についての探求である。勝義の「行為」は、複数の人間同士の間でなされる。そのような共同性における相互行為のことを、古代ギリシア人は「プラクシス」と呼んだ。彼ら都市国家(ポリス)市民にとってそれは、とりわけ、言葉(ロゴス)によっておのれを明らかにする公的な言論=活動のことであった。このプラクシスの根源的理念を現代に蘇らせたのが、ハンナ・アートレントである。本講義では、彼女の主著『人間の条件』の第五章「活動」を読みとくことを通じて、行為とは、言論とは、そして国家とは何か、じっくり考えてみたい。
倫理学とは、人間の行為についての探求である。勝義の「行為」は、複数の人間同士の間でなされる。そのような共同性における相互行為のことを、古代ギリシア人は「プラクシス」と呼んだ。彼ら都市国家(ポリス)市民にとってそれは、とりわけ、言葉(ロゴス)によっておのれを明らかにする公的な言論=活動のことであった。このプラクシスの根源的理念を現代に蘇らせたのが、ハンナ・アートレントである。本講義では、彼女の主著『人間の条件』の第五章「活動」を読みとくことを通じて、行為とは、言論とは、そして国家とは何か、じっくり考えてみたい。
1.イントロダクションⅠ ハンナ・アーレントについて
2.倫理はどのように研究されるか
3.倫理はどのように形成されるか
4.行為の構造と倫理的葛藤
5.幸福とはなにか
6.正義とはなにか
7.人柄とはなにか
8.快楽と苦痛
9.理性と感性
10.生命倫理
11.医療倫理
12.環境倫理
13.企業倫理
14.科学技術倫理
15.総括
そのつど用意します。
この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。
試験
人数制限をする場合があるので、一回目の授業に必ず出席すること。
推奨学期:1学期
連 絡 先:大岡山西9号館7階714号室価値システム事務室